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飯尾一慶が沖縄SV昇格置き土産に現役を引退 東京Vでは主将も 

[ 2018年1月30日 15:46 ]

 かつて東京Vでキャプテンを務めるなど長くプレーしたMF飯尾一慶(35)が現役引退を表明した。2016年から所属していた沖縄SVが29日に発表した。

 岩手県出身の飯尾は東京Vの育成部門で育ち、同ユース所属の高校3年生だった1999年にJデビューを果たしてプロ契約。名選手ぞろいだった当時のV川崎(現J2東京V)にあって、高校生でのデビューは”天才”と呼ばれた読売クラブ時代のMF菊原志郎以来14年ぶりの快挙と話題になった。

 その後、川崎F、福岡への期限付き移籍も経験し、07年に東京Vに復帰して13年まで在籍。J2横浜FCを経て16年に元日本代表FW高原直泰(38)が代表兼監督兼選手として立ち上げた沖縄県3部リーグの沖縄SV入りし、今季から九州リーグに昇格するチームの躍進に貢献した。Jリーグ戦の通算成績はJ1が114試合12得点、J2が201試合25得点だった。

 飯尾はクラブを通じて「これまでお世話になった東京ヴェルディ、川崎フロンターレ、アビスパ福岡、横浜FC、沖縄SVの関係者の皆様、サポーターの皆様ほんとうに有難うございました。沖縄SVでは九州リーグに昇格するという目標を達成することができましたし、元日本代表の高原代表と同じ目標に向かってプレーできたことを誇りに思います」とコメント。

 「高校3年のプロデビューから2018年1月の九州リーグ昇格決定まで19年、こんなにも長い間選手を続けることができるとは思ってもいませんでした。この間、昇格もありましたし降格も経験しました。それらのすべてが自分のサッカー人生の大切な糧となりました。最後は九州リーグ昇格で終えることができて良かったです。サッカーを通してたくさんの仲間を得ることができて心から良かったと思っていますし、感謝しています」とこれまでのサッカー人生を振り返りながら感謝を述べた。

 今後については「これまで得た様々な経験を何らかの形でサッカー界に恩返ししていきたいと考えています。まだまだサッカーに関わっていきますので、これからもよろしくお願いします。有難うございました」としている。

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2018年1月30日のニュース