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井手口、上々初陣 濃密13分に辛口地元紙「期待感じさせた」

[ 2018年1月23日 05:30 ]

スペイン2部リーグ・第23節   クルトゥラル・レオネサ1-2オサスナ ( 2018年1月21日 )

オサスナ戦の後半、ヘディングで競り合うクルトゥラル・レオネサの井手口(上)
Photo By 共同

 G大阪からスペイン2部クルトゥラル・レオネサに移籍した日本代表MF井手口陽介(21)が新天地でデビューを果たした。21日のアウェーでのオサスナ戦に後半35分から途中出場。シュート1本、2度のファウルで警告を受けるなど限られた時間で存在感を示し、地元メディアからも上々の評価を受けた。

 濃密な時間だった。背番号19をつけた井手口は、1―2の後半35分から途中出場。3―4―3布陣のダブルボランチの一角に入った。最初のプレーで前線に約40メートルのロングパスを通すと、40分には右足でミドルシュート。枠を外したが、積極性は光った。37、42分には激しいコンタクトでファウルを犯し、球際の強さも発揮。42分のプレーでは警告も受けた。

 プレー時間はロスタイムを含めて13分。スコアを動かすことはできなかったが「僕は守備の選手。対人は絶対に負けない気持ちでやっていきたい。“あいつ消えたな”と思われないようにいいニュースを届けたい」との言葉通り、攻守に存在感を示した。

 辛口で知られる地元メディアも上々の評価。地元紙ラ・ヌエバ・クロニカは「最初に触ったボールで40メートル以上のパスを通して、希望を抱かせた。彼が入ったことでチームに革命を起こし、退場ぎりぎりのプレーもした」と紹介した。

 G大阪からイングランド2部リーズに移籍。英国での活動には労働許可証の取得が必要なため、今季終了までの予定でスペイン2部クラブに期限付き移籍している。6月14日開幕のW杯ロシア大会を控える重要な年だが、「(頭の中を)何もない状態にして自分の思ったままに決断した」と欧州挑戦を決断。21歳のボランチが新天地で確かな一歩をしるした。

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2018年1月23日のニュース