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【城彰二 視点】悲願Vの前橋育英 抜群の安定感誇る守備陣が勝因

[ 2018年1月9日 07:45 ]

第96回全国高校サッカー選手権決勝   前橋育英1―0流通経大柏 ( 2018年1月8日    埼玉 )

優勝し喜ぶ前橋育英イレブン
Photo By スポニチ

 前橋育英の勝因は堅守だろう。CB松田と角田のU―18日本代表コンビを中心とした4バックと、ボランチ田部井涼の守備陣は安定感があった。1対1に強く、カバリングも的確で、相手のボールを奪いにいくチャレンジ&カバーもよくできていた。県大会から無失点を続けていたが、準決勝で上田西に初失点したことで逆に集中していた。

 DFは昨年から同じメンバーなので連係もいい。ボールを奪うだけでなく、奪ったボールを確実につないで自分たちの攻撃に結びつけることもできていた。流通経大柏が前線からボールを奪おうとしたが、取りどころを与えず、強さとうまさを兼ね備えた戦い方ができていた。

 決勝点は飯島のシュートのこぼれ球を榎本が決めたが、飯島は小柄だが嗅覚があってシュートの技術も持っている。昨年の決勝戦で1本もシュートを打てなかったことが技術に磨きをかけた。人間的な部分の指導も重視していて、高校サッカーらしいチームが優勝したことは、意義があると思う。 (元日本代表FW)

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2018年1月9日のニュース