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横浜“持ってる遠藤”途中出場で決めた延長戦Vアシスト

[ 2017年12月24日 05:30 ]

天皇杯準決勝   横浜2―1柏 ( 2017年12月23日    等々力 )

<横浜・柏>延長後半、ヴィエイラのゴールをアシストする横浜・遠藤(中央)
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 1―1の延長後半13分、ついに歓喜の瞬間が訪れた。横浜は途中出場のMF遠藤がDF松原とのワンツーで抜け出し、鋭いドリブルで縦に運ぶ。中へラストパスを送ると、最後はFWウーゴ・ヴィエイラが右足で合わせた。ピッチ上の選手だけでなく、ベンチのサブメンバー、スタッフも一斉に横浜サポーターの元へ駆けだす。今季公式戦では一度も勝てなかった柏を大一番で沈め、元日を最後に3年間の指揮を終えるモンバエルツ監督は「延長は難しい戦いだったが、スピードのある選手が素晴らしいプレーをしてくれた」と喜びをあらわにした。

 「持ってる男」が指揮官の期待に応えた。10月21日のリーグ鹿島戦では、遠藤のシュートが相手DFに当たって決勝点をマーク。同25日の天皇杯準々決勝の磐田戦でも、グラウンダーのクロスが相手に当たりオウンゴールを誘発した。そしてこの日の決勝点につながった松原とのワンツー。遠藤は「あの形は今季、監督に凄く言われていた」という。試合を視察したU―20日本代表の森保監督へのアピールにもつながった。「活躍しないと代表には呼ばれない。たくさんの候補者がいると思うので負けないようにしたい」と自身初の決勝でも結果を追い求める覚悟だ。

 元日決戦の相手は2冠を狙うC大阪。今季は3戦全敗だが好守が光ったGK飯倉は「今年はどうにか守って相手が疲れてきたところで勝負してきた。勝ちを見いだすにはそこしかない。決勝もやり方は変えない」と堅守速攻の泥くさい姿勢を貫く。大会最多に並ぶ8度目の栄冠まであと1勝だ。

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