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ハリル監督、W杯メンバー3段階選考構想 55→35→23人

[ 2017年12月19日 05:30 ]

カップを背に話をするハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 日本協会は18日、都内で2018年の男女各カテゴリーの日本代表の年間スケジュールを発表した。A代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)は来年6月のW杯ロシア大会へ向けたメンバー選考過程を披露。来年3月の国際Aマッチ期間までに候補を35人に絞り込むなど、具体的な数字を交えてサバイバルに号砲を鳴らした。

 W杯メンバー23枠を巡る争いが、新局面を迎えた。会見場でハリルホジッチ監督が示したのはシビアな数字だった。「まずは3月に向けて35人のリストをつくる。そして3月の試合に挑んだら30人になる。そこから23人のリストが生まれていく流れになる」。W杯への道が、くっきりと浮かび上がった。

 “3段階選考”となる。指揮官の構想にある候補者は現状で55人。欧州遠征を予定している3月の国際Aマッチ期間までに35人に絞り込むため、この段階で20人が切り捨てられる。本大会の1次リーグ対戦国と類似した相手で調整中の欧州遠征を参考資料とし、さらに、直前の状態や戦術などで23人を決める。

 E―1選手権を消化し、国内組の見極めは終わった。指揮官は年末年始の小休止を経て、欧州組の視察行脚に回るという。好調の選手だけでなく、所属クラブで出場機会に恵まれない選手の状況なども把握。対戦相手によって戦術や選手を柔軟に入れ替えるのがハリル流だけに「(W杯で)必要なピースを全てそろえたい。国内の選手も、海外の選手もしっかり追跡していきたい」と語った。

 11月の時点で指揮官は当確メンバーについて「5、6人」と言った。信頼の厚い中核メンバーを除けば、残るイスは17、18人しかない。「W杯終了後に国民全員が誇りを持つような戦いをしたい」。W杯イヤーの18年。ハリルジャパンの生き残り競争は、年始からし烈さを増していく。

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2017年12月19日のニュース