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代表OBが語る レアルと日本代表、決定的な違いとは…

[ 2017年12月19日 07:00 ]

クラブW杯で活躍した本田圭佑
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 クラブワールドカップ(W杯)はレアル・マドリード(スペイン)の史上初となる大会連覇で閉幕しました。今回は日本開催ではなかったので、キックオフは日本時間の深夜帯になりましたが、10年ぶりにアジア王者になった浦和に、本田圭佑(31)のいるパチューカ、そしてスターぞろいのレアル・マドリードと、日本のファンにもいろいろな楽しみ方ができる大会になったのではないでしょうか。

 レアルは2試合とも格の違いを見せつけましたね。ここまで強いのか、と。ゴールデンボール(大会MVP)に選ばれたモドリッチは昔から個人的に好きな選手なのですが、あの運動量にパスセンスはさすが。チームとして選手同士の距離感も非常に良かった。

 翻って、我らが日本代表です。4失点で完敗したE―1選手権(旧東アジア杯)の韓国戦は、まず選手の距離感が悪かった。そして、レアルは選手個々の判断力の良さもありますが、最後はC・ロナウドがきっちり決めてくる。日本代表は本番まであと半年となったW杯でも決定機は何回かあるはずです。ですが、その決定機で決めるのか、決められないのか。そして、誰が決めるのか。チャンスがあっても決めなければ勝利にはつながりません。

 日本から4点を奪った韓国のサッカーは見ていて率直に面白かったと思います。走るし、高さのある選手にボールを当てて得点を奪いにいく。気迫を感じました。私たちの頃の日韓戦はとにかく激しかった。韓国の代表選手からはその激しさを感じましたが、日本代表から気迫が感じられなかったのは残念です。ただ、国内組だけで臨んだE―1選手権を見て、本田圭佑や香川真司(28=ドルトムント)、岡崎慎司(31=レスター)の重要性を改めて感じたのではないでしょうか。

 本田はクラブW杯でもトップ下でいいパフォーマンスを見せていました。今は代表から外れていますが、最終的にはメンバーに入ってくると思います。どの選手を選び、どの選手を使うのかは監督が決めることですが、選手は本番となる6月に100%、いや120%のコンディションで臨めるように準備してほしいと思います。(岩本輝雄=元日本代表MF)

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2017年12月19日のニュース