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ハリルJ屈辱まみれ黒星…63年ぶり本拠で韓国に4失点

[ 2017年12月17日 05:30 ]

E―1選手権   日本1―4韓国 ( 2017年12月16日    味スタ )

<日本・韓国>前半35分、3点目を決められる中村(右)
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 最終戦が16日に行われ、日本代表は1―4で韓国代表に完敗し2013年以来、2大会ぶりの優勝を逃した。前半3分にFW小林悠(30=川崎F)がPKを決めて先制しながら同13分に同点弾を許すと、その後も失点を重ねた。ホームの韓国戦で4失点以上するのは1954年3月以来、実に63年ぶり。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)にとってはアジア勢に3失点以上するのは監督就任後初めての屈辱となった。 試合結果  日本代表メンバー

 宿敵に惨敗後のピッチ。場内を1周する選手たちにサポーターから容赦ないブーイングが浴びせられた。メインスタンドからは「ハリル、辞めろ!」の声も飛んだ。勝てば13年以来2大会ぶりの優勝が決まる一戦で守備が崩壊。日韓戦の4失点以上は1―4で敗れた79年6月16日の対戦以来38年ぶり、ホームに限れば1―5で完敗した54年3月7日以来63年ぶりの屈辱だ。

 ハリルホジッチ監督は「パワー、瞬発力、テクニック、ゲームコントロール、全ての面で日本を上回った韓国を称えるしかない」と完敗を認めた。シュート数は相手の16を大きく下回る5。前からボールを奪いにいくのか、ブロックを敷くのかの意思統一がなく、ボールを追い始める位置が定まらなかった。ある主力は「今日は監督の指示が選手に回っていなかった」と指摘。空中戦を含めたデュエルにも完敗し、チームの掲げる“堅守速攻”スタイルが全く機能しなかった。

 指揮官は海外組を招集できない今大会のメンバーをB代表と位置づけていた。今大会3試合で21選手を起用し、新戦力をテスト。国内組だけの編成条件は韓国も同じだが「日本はA代表ではなかった。BなのかCなのかDなのかは分からないが(今大会の)2勝は素晴らしい結果。(韓国と日本の)両チームには比べてはいけないほどの力の差があった。それでもこの試合を監督のせいで負けたと思うなら、そういう記事を書いてください」と開き直った。

 来年6月14日のW杯ロシア大会開幕まで180日。11月の欧州遠征で招集を見送った香川、岡崎らが所属クラブで結果を出していることもあり、まだチームの骨格すら見えてこない。指揮官は来年3月の欧州遠征からメンバーを固める方針で「W杯は別もの。この選手でいくわけでない。W杯に誰がいけるのか分析したい」と言った。現状を打破できなければ、日本が初出場した98年W杯フランス大会以来の3連敗も現実味を帯びてくる。

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