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ハリル、北朝鮮に雪辱も国内組にダメ出し!E―1開幕戦で辛勝

[ 2017年12月10日 05:30 ]

E―1選手権   日本1-0北朝鮮 ( 2017年12月9日    味の素スタジアム )

前半、選手に指示を出すハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 2大会ぶりの優勝を狙う日本代表は北朝鮮代表との初戦に1―0で競り勝った。相手の守備陣形を崩せずに攻めあぐねたが、終了間際にMF井手口陽介(21=G大阪)が決勝点を奪った。再三のピンチはGK中村航輔(22=柏)が好守で防いだ。FIFAランキング55位の日本は同114位の北朝鮮との対戦成績を8勝4分け7敗とした。大会は4チームが総当たりで争い日本は12日に中国、16日に韓国と対戦する。 試合結果

 終了間際の劇弾で薄氷の勝利。ハリルホジッチ監督は白星を喜んだように装ったが、言葉の端々に不満がちりばめられていた。合格点を与えたのは好セーブを連発したGK中村と、右サイドで突破力を見せた伊東の2選手だけ。「内容には満足していませんが初戦に勝利できたことは素直に喜びたい」とした上で、新戦力に名指しで厳しい言葉を浴びせた。

 国際Aマッチデビューとなった室屋を「5、6回は不要な反則があった。未熟さが出た」と斬り捨てると、1トップで先発起用した金崎も「中央でのプレーを要求したが、サイドに流れることが多かった。最前線の選手のプレーが効果的でなかった」とバッサリ。JリーグでMVPに輝いた小林でさえも「川崎Fでは連動しているが、別の選手とプレーしなければならない代表では自動化が足りない」と注文をつけた。

 欧州組を招集できない今大会。来年6月14日開幕のW杯ロシア大会に向け、メンバー発掘に重点を置くが、収穫は乏しかった。FIFAランク114位の格下を攻めあぐね、カウンターからピンチを招く低調な内容。ハリルホジッチ監督は「室屋、阿部、高萩、谷口らはもっと力を出せる。初めての選手もいるので、あまり厳しく見てはいけない」とフォローしたが「日本に何百人も質の高い選手がいると考えるのは間違っている」と本音ものぞかせた。

 かつて指揮官は「Jリーグがバイクなら欧州リーグはフェラーリ」とJリーグのレベルを嘆いたことがある。残る中国、韓国戦で国内組は意地を見せられるか。

 ▼日本協会田嶋会長 コンビネーションに問題はあったが、戦う意識があり、気持ち良かった。伊東は良かったし、中村も好セーブを見せた。

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2017年12月10日のニュース