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【川本治 視点】井手口 ここ一番でのシュート力は武器になる

[ 2017年12月10日 08:46 ]

E―1選手権   日本1―0北朝鮮 ( 2017年12月9日    味スタ )

後半49分に決勝弾を決めた井手口
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 海外組を中心にチームの骨格はできている中で、バックアップの充実を狙って国内の選手を試したが、収穫は少なかった。センターバックの谷口と昌子は組み合わせとしては悪くないが、連係がいまひとつで、DFラインの裏を狙われる場面もあり、安定感がなかった。後半は良くなったが、攻撃の組み立てなどももう少しだった。攻撃陣もJリーグ得点王の小林や金崎は持ち味を出し切れていなかった。小林は川崎Fでやっているサッカーと少し違うためか、ゴール前で決定機をつくれなかったし、他のMFもアピールはできなかった。

 結果を出せたのはGK中村とMF井手口で、中村は初出場だったが、再三の好セーブでW杯のGK3人の枠に十分に入れる力を見せたと思う。井手口もこの日のメンバーで唯一、A代表でポジションを獲得しているだけに他の選手と差を見せた。ブラジルやベルギーと対戦した経験が生きていたし、ここ一番のシュート力は大きな武器になりそうだ。(元ジェフ市原強化部長)

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2017年12月10日のニュース