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岩渕決勝弾!なでしこ韓国撃破 引っ張る気概、90分走り続け

[ 2017年12月9日 05:30 ]

E―1選手権   日本3―2韓国 ( 2017年12月8日    フクアリ )

<日本・韓国>チームの勝利を呼び込む一発に、岩渕(左)は満面の笑み
Photo By 共同

 エースが均衡を破った。2―2の後半38分、MF中島のミドルシュートを相手GKがはじいたところにFW岩渕が反応。「こぼれ球を狙って走っていたら、本当にこぼれてきた」と冷静に左足でネットを揺らし、勝ち越しに成功した。

 16歳だった10年に代表入りし、11年W杯優勝、12年ロンドン五輪銀メダルとなでしこ黄金期を支えた一人だが、ここ数年は右膝などのケガに悩まされた。今年3月にバイエルンMを退団し、6月にINAC神戸に加入。リハビリでは一から体づくりを見直し、「暑い中をひたすら走った」努力で5キロの減量に成功。代表ではジョーカーとして途中出場することが多かったが、この日はフル出場。「今は体が凄く切れている」と90分間走り続けても、運動量が落ちない。

 24歳だが、今回の招集メンバーの約半分が年下。「私も今まで先輩たちに引っ張ってもらった。少しずつそういう選手になれたら」。後輩からは「ぶっちーさん」と慕われるエースがなでしこを3大会ぶりの優勝に導く。

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