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倉田両獲り!勝利&ゴール 9日VS北朝鮮、左FW先発濃厚

[ 2017年12月9日 05:30 ]

E―1選手権   日本―北朝鮮 ( 2017年12月9日    味スタ )

軽めの動きながらコンディションの良さをうかがわせた倉田(中)
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 日本代表は9日、E―1選手権(旧東アジア杯)初戦で北朝鮮と対戦する。国内組のみで臨む大会で、MF倉田秋(29=G大阪)にとっても本大会のメンバー入りへ最後のアピールチャンス。国際Aマッチは出場2試合連続ゴール中で、3戦連発で当確ランプをともす。また、8日に開幕した女子でなでしこジャパンは韓国と対戦。3―2で勝利し、幸先の良いスタートを切った。

 公開された冒頭15分のトレーニングでは軽快なステップを踏み、コンディションの良さをうかがわせた。関係者によると、非公開で行った紅白戦では主力組の左FWでプレー。自然と倉田の言葉にも自信と覚悟がにじみ出た。

 「(11月の欧州遠征では)出られなくて、その後クラブでも調子が上がらなかった。それでも呼んでくれた。チャンスを生かすも殺すも自分次第と思う。攻撃のスピードを上げる役割を果たしたい」

 10月の親善試合ニュージーランド戦でA代表初得点を挙げると、続く同ハイチ戦でも連続得点。だが10月22日の浦和戦で右足小指を骨折し、欧州遠征は招集されたが出場機会を与えられなかった。ハリルホジッチ監督からの配慮は感じつつ「それだけじゃないと思う。信頼を得ていないということ」と危機感をもって、E―1選手権に臨んでいる。

 ハリルジャパンでは主にインサイドMFで出場しており、左FW起用は初。ボランチも含めて複数のポジションがこなせるのは倉田の強みでもある。だがより信頼を分かりやすく手にするには、やはり勝利に直結するゴールだ。A代表初ゴールから出場3試合連続得点は97年のFW呂比須ワグナー(前新潟監督)以来、史上6人目。「監督は個人の結果だけを見ていない」と勝利を最優先する構えだが「それができればいいですけどね」と色気も隠さない。

 まずは北朝鮮戦。個人、チームの結果をつかみ取り、ロシア行きへの歩みを進める。

 ◆倉田 秋(くらた・しゅう)1988年(昭63)11月26日生まれ、大阪府高槻市出身の29歳。G大阪のジュニアユース、ユースを経て07年にトップチーム昇格。J2千葉、C大阪への期限付き移籍を経て、12年にG大阪に復帰。15年8月の東アジア杯韓国戦で代表デビュー。J1通算181試合30得点。国際Aマッチ通算6試合2得点。1メートル72、68キロ。利き足は右。

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