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田嶋会長 北朝鮮にE―1選手権賞金を支払わないと明言「国際情勢、国連決議などを踏まえて」

[ 2017年12月7日 19:07 ]

基調講演をする東アジアサッカー連盟・田嶋幸三会長
Photo By スポニチ

 東アジアサッカー連盟会長を務める日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が、8日に開幕するE―1選手権(旧東アジア杯)の賞金を北朝鮮に支払わないことを明言した。

 7日に都内で行われた東アジア連盟設立15周年記念シンポジウムで取材に対応。北朝鮮が核開発やミサイル発射により国連の安全保障理事会から制裁を受けていることを考慮し「東アジア連盟として、今の国際情勢、国連決議などを踏まえて北朝鮮に賞金を支払わないことを決めています。(北朝鮮協会に)そう伝えています」と語った。日本開催のEー1選手権には男女ともに日本、韓国、中国、北朝鮮が出場。賞金は男子優勝の25万ドル(約2800万円)が最高額で男女の全順位に設定されている。

 一方で、田嶋会長は東アジア情勢が緊迫する中で予定通りに大会が開催される意義を強調。「世界各国が驚いている。アジアはパレスチナの問題、サウジアラビア、カタール、イランの問題などで大会が開かれなかったり、中立地で試合をしたりする中、こういう大きな問題を抱える北朝鮮が男女ともに日本に来て試合をすることには本当に意義がある。日本が東京五輪を前にして、政治とスポーツが離れていることを世界に示す良い機会だと思う。改めて入国を許可してくれた政府に感謝したい」と語った。

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2017年12月7日のニュース