×

ハリル監督向き!前線基地「カザニ」大好きミーティング室7つ

[ 2017年12月4日 05:30 ]

ロシア1部ルビン・カザニのトレーニング施設
Photo By スポニチ

 日本代表が来年6月14日開幕のW杯ロシア大会でベースキャンプを張ることが決定的なロシア1部ルビン・カザニの施設の全容が明らかになった。練習施設はピッチ7面、ジム、プール、スパなどを備え、宿泊施設も客室77室、ミーティングルーム7室など充実。自他ともに認める仕事人間であるバヒド・ハリルホジッチ監督(65)好みのサッカーに特化した前線基地となる。

 カザニは、日本の試合の会場であるサランスクまで約310キロ、エカテリンブルクまで720キロ、ボルゴグラードまで約850キロと比較的移動しやすい位置にある。日本の前戦基地となるロシア1部ルビン・カザニの施設は、カザニ国際空港から約35キロに位置。4階建ての宿泊施設には22〜35平方メートルのプライムが29室、22平方メートルのスタンダードが48室ある。85〜95平方メートルのミーティングルームも7室あり、ミーティングが大好きなハリルホジッチ監督には最高の環境だ。

 ピッチは7面。基本的には敷地外からでも見ることが可能だが、1面はシートで覆われており、完全非公開にすることが可能だ。相手を徹底研究して布陣や戦術を変えるハリルジャパンにとって情報戦は生命線。対戦国の偵察部隊をシャットアウトできる環境は心強い。ジム、プール、スパ、サウナなどの設備も充実しており、周囲にはジョギングコースもある。

 日本代表が1次リーグを突破したのは過去2回。02年日韓大会の静岡県袋井市「葛城北の丸」、10年南アフリカ大会のジョージ「ファンコート」はともに豪華ゴルフリゾートで、リラックスできる環境が16強進出を後押しした。1次リーグ惨敗した14年ブラジル大会では試合会場と気温差の大きいイトゥを拠点にして、暑熱対策に失敗。前線基地が結果を左右してきた歴史がある。

 今回のようにプロクラブの施設を丸ごと使用するのは初。サッカーに特化した環境で練習に打ち込むのはハリルホジッチ監督らしい決断といえる。カザニの街のシンボルは猫で、他都市の猫に比べてネズミの捕獲に優れているという逸話がある。日本は格上ぞろいのW杯ではどちらかといえばネズミの立場だが、指揮官は「相手をリスペクトしすぎず自信を持ってほしい」と訴える。心身ともに最高の状態で本番を迎えるべく、カザニで最高の準備をする。

続きを表示

この記事のフォト

2017年12月4日のニュース