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名古屋1年でJ1復帰!最強攻撃陣不発もドローで最後の切符

[ 2017年12月4日 05:30 ]

J1昇格プレーオフ決勝   名古屋0―0福岡 ( 2017年12月3日    豊田ス )

<名古屋・福岡>1年でJ1復帰を決め、優勝楯を掲げ喜ぶ佐藤寿(中)ら名古屋イレブン
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 J1昇格プレーオフ決勝が行われ、名古屋(J2リーグ3位)は福岡(同リーグ4位)と0―0で引き分け、決着がつかない場合は年間順位上位が勝ち上がる規定により1年でのJ1復帰を果たした。クラブ初のJ2となった今季は風間八宏監督(56)を招へい。ポゼッションサッカーにこだわり、最後のJ1切符をつかみ取った。

 長いロスタイム5分が過ぎて試合終了の笛が鳴った瞬間、指揮官の顔が崩れた。何度も拳を突き上げた。「サポーター、選手、スタッフのみんなで勝ち取った。ありがとう」。風間監督は声を震わせ、3万7959人のサポーターに感謝した。

 得点はなかったが、積極的にペナルティーエリア外からシュートした田口や前線でのポストプレーが光ったシモビッチらも見せ場をつくった。また、守りも隙を見せなかった。福岡のFWウェリントンをDF陣が封じ込めた。昨季は主将として降格を味わった田口は「目標のJ1昇格を果たせた。ホッとした」と涙を浮かべた。

 川崎Fで徹底したポゼッションサッカーで一世を風靡(ふうび)した風間監督が今季から就任。一方、チームは昨年オフに元日本代表DF闘莉王(現J2京都)ら大量20選手が退団し、新しく17選手が加入した。顔触れが全く違う中でのスタートだったが、「全てが新しいモノで、全く新しいチームだったので。去年の空気を引きずっているので、それをどう変えていくか、どう前に進んでいくかだった」と、逆に力に変え、つなぐサッカーを構築した。

 今季最終戦はレギュラーシーズンでも1試合しかなかったスコアレスドロー。今季リーグ最多85得点を挙げた攻撃力は鳴りを潜めた。それでも「何も変えていない。チャンスはたくさんつくってくれた」と攻撃サッカーへの誇りをにじませた。

 「選手たちの成長が凄く早い。このチームはまだまだ伸びていく」。生まれ変わった新生・名古屋。来季はJ1でも大きな風を起こす。

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2017年12月4日のニュース