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【川本治 視点】川崎F、鬼木イズムで守備改善 家長で厚み増した攻撃

[ 2017年12月3日 07:20 ]

明治安田生命J1最終節   川崎F5―0大宮 ( 2017年12月2日    等々力 )

初優勝し男泣きし抱き合う小林と中村
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 初優勝の要因は風間前監督がつくった攻撃的なサッカーをベースに、鬼木監督が組織的な守備を整備したことだろう。後半戦は1敗しかしていないが、負けなくなったのは守備力が上がったから。特に終盤戦でG大阪、浦和と続けて1―0で勝つなど、僅差で勝ち続けたのは守備力がついたから。ここが昨季からいちばん成長した部分だろう。特に終盤戦は4バックにして安定感が増し、バランスもよくなった。谷口、車屋が日本代表に呼ばれたように、選手も成長した。

 攻撃面では中村の調子が良かったこともあるが、家長の加入も大きい。この試合でも3アシストしたが、技術が高いうえに、川崎Fに来てハードワークできるようになった。昨季も中盤でボールを回すサッカーをしていたが、家長が一枚加わってより精度が増し、ゴール前にパスが入る回数が増えた。小林が23点で得点王になったが、中村に加えて家長からもいいパスが来るようになり、チームの勝利に直結した。 (元ジェフ市原強化部長)

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2017年12月3日のニュース