×

ハリルJ 貧乏くじなら“三重苦”移動最長に加え時差&気温差との戦いも…

[ 2017年12月1日 07:40 ]

モスクワに到着したハリルホジッチ監督。海外メディアに取材を申し込まれるも断る
Photo By スポニチ

 来年6月14日に開幕するW杯ロシア大会の組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日午前0時)、モスクワのクレムリン宮殿で行われる。世界最大の面積を誇る大国での大会だけに、対戦相手とともに移動距離などの環境も1次リーグ突破のポイントになる。日本代表が入る可能性のある全24パターンを洗い出し、好条件、悪条件の抽選結果を探った。

 ロシアの面積は世界最大の約1710万平方キロを誇り、日本の約45倍。試合会場は西部に集中しているとはいえ、長距離移動を強いられることに変わりはない。抽選会で対戦相手とともに、注目されるのが各チームの移動距離。ベースキャンプ地の選定により実数は変わってくるが、単純に1次リーグ3試合の会場間の距離を算出しただけでも“格差”は鮮明に表れる。

 32カ国がA〜H組に分かれる抽選ではFIFAランク上位のポット1国が「1」に入り、残る24カ国は抽選で「2」「3」「4」に振り分けられる。日本代表が入る可能性のある24パターンの中で、最も移動条件が良いのが「H3」だ。第1戦のサランスク、第2戦のカザニ、第3戦のサマラは比較的近く、総移動距離約610キロは最短。同組の「H2」「H3」は2000キロ以上の移動を強いられるだけに、有利だ。

 逆に最も過酷なのが「F3」。総移動距離は唯一の3500キロ超で、第2戦を最も南の会場ソチ、第3戦を最も東の会場エカテリンブルクで行わなければならない。ソチの6月の平均最高気温は約27度でモスクワに比べ5度近く高い。エカテリンブルクはモスクワとの時差がプラス2時間。暑熱、時差の対策に気を配らなければならないのも難点だ。

 開催国ロシアは「A1」。出場32チームでFIFAランクが最も低い65位の国がポット1に入るだけに、対戦相手的にはA組が最も恵まれた組になる可能性は高い。中でも「A2」は総移動距離も1350キロと24パターン中4番目に少ないだけに、おいしい枠となる。ハリルホジッチ監督は「私はくじ運が悪い」と自虐的に語っているが、結果はいかに。

 ▽18年W杯ロシア大会抽選 出場32チームを原則的に10月のFIFAランキングを基準にグループ(ポット)分けを行い、開催国ロシアとランク上位7チームが第1ポット。以下、ランク順に8チームずつ振り分けられる。日本は最下層の第4ポット。第1ポットから第4ポットまで順番に抽選し、1チームずつを1次リーグのA組からH組に振り分ける。同じ大陸連盟のチームは同組に入らず、例外の欧州も2チームまでとなる。

続きを表示

この記事のフォト

2017年12月1日のニュース