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【槙野智章手記】サポーターの声援が本当に凄くて…実力以上が出せた

[ 2017年11月26日 09:10 ]

ACL決勝第2戦   浦和1―0アルヒラル ( 2017年11月25日    埼スタ )

AFCトロフィーを手に喜ぶ槙野
Photo By スポニチ

 【槙野智章のオフ・ザ・ピッチ特別版】悲願のACL制覇!日本代表DF槙野智章(30)は随所に“エースキラー”ぶりを発揮し、ビッグタイトルを手にした。サウジアラビア遠征でのプライベート写真とともに手記を寄せた。

 人生を懸けろ!、倒れるまで走れ、が今日のテーマでした。まだ実感はありませんが、背中を押してくれるサポーターの声援が本当に凄くて…。実力以上のものが出せたと思います。実は毎日、録画してある上海上港戦(準決勝第2戦)のラスト30秒を見ていたんです。勝った後の「We are Reds」は何度見ても鳥肌もの。間違いなく僕らだけの力ではありません。

 決勝では大会得点王のハルビンと対峙(たいじ)しました。直前に日本代表としてブラジル、ベルギーと対戦した経験が生きましたね。なんせ数日前にジェズスやR・ルカクを相手にしましたから。その次にハルビン。いい選手ですけどキープするボールが見えるだけでも違う。R・ルカクはボールすら見えなかったです。やはり強い衝撃を受けないと成長はありません。

 リヤドではレーザーによる妨害も受けました。(西川)周ちゃんを見たら顔が緑色になっていて。僕も正面から光線を受けました。試合後にはラファエル・シルバと僕、なぜか吉田麻也のSNSに相手選手のプレー集が一斉送信されてきました(笑)。今もSNSはアラビア語に侵されています。これがACL。面白い大会です。

 今回、紹介する写真はサウジアラビア遠征の一コマです。1枚目は代表5人衆でのジャグジー。選手同士で過ごす時間が増えるのもACLの良いところ。2枚目は日本代表の専属シェフでもおなじみの西芳照さんと。心強い存在です。

 30歳。サッカーと向き合う時間は増えました。以前に比べて脈が上がりやすくなった、リカバリーの時間が遅い、というのを感じ始めていました。そんな中、始めたのが週1回の高地トレ。標高3000メートルと同じ低酸素状態の中を30分間走ります。体内に赤血球を多く作り、基礎体力を増やします。昨年まで3年連続で8月に肉離れしていたんですが、なくなりました。体の状態はグッと上がってきました。

 次はクラブW杯。開催国枠ではなくアジア代表として出ることに責任を感じます。1つ勝てばレアル・マドリード戦。レアルとの試合なんて生涯に1度あるか、ないかのチャンス。今後に向けては、こてんぱんにされてもいいと思うんですよ。でも大きなことを言わせてもらえれば、前回(07年)が3位ですよね。それを超えたいです!

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2017年11月26日のニュース