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浦和アジアVへ!07年MVP永井がエール 25日ACL決勝

[ 2017年11月25日 05:30 ]

ACL決勝第2戦   浦和―アルヒラル ( 2017年11月25日    埼玉 )

シュート練習で李忠成がスーパーゴールを決め喜ぶ槙野(左)と興梠右
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 10年ぶりのアジア制覇へ、浦和は25日、アルヒラル(サウジアラビア)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦を迎える。日本代表FW興梠慎三(31)は公式練習前、アジアサッカー連盟(AFC)のリポートで訪問したFW永井雄一郎(38=J2群馬)と再会。前回優勝した07年決勝のMVP男から強烈な勝ち運を授かった。

 ほんの数秒だったかもしれない。それでも2人は目と目を見つめ、ガッチリと握手を交わした。練習前、興梠はAFC公式リポーターとして訪れた永井雄一郎の姿を見つけると真っ先に駆けつけ、笑顔であいさつ。永井は「目が合ったんで来てくれたんだと思いますよ」と笑うが、これ以上ない“勝ち運”を授かった瞬間だ。

 永井といえば浦和時代の07年、セパハン(イラン)との決勝の舞台に立った。前半22分に先制弾を決め、2―0の勝利に貢献。MVPに輝いた。当時も敵地の第1戦を1―1で折り返し、ホームで第2戦を迎えた。状況は同じ。興梠には「彼の存在は大きい。点を取れば盛り上がる。先制したら、相手の気持ちが折れるくらい喜べばいいと思う」と熱いエールを送った。

 興梠は言う。「前から行って主導権を握りたい。6万観衆の期待を背負って勝ちたいと思う」。今季はACLに懸けてきた。鹿島時代から唯一、手にしていないタイトルだ。5〜14日まで日本代表に招集され、欧州遠征をした。出場機会には恵まれなかったが、14日のベルギー戦後、ピッチを黙々と走る姿があった。全てはACLのためだった。

 敵地での第1戦は1―1。第2戦は0―0でも優勝が決まるが、当然、勝ちにいく。興梠は「浦和にはホームで負けていない強みがある」と言う。埼スタでは1次リーグから6連勝中。20得点4失点という圧倒的な強さを誇る。決勝までホーム全勝となれば史上初の快挙だ。アルヒラルは攻撃力が自慢だが、10年前、永井は先制弾を決め、全身で喜びを爆発させることで流れを引き寄せた。栄光のバトンは興梠が引き継いだ。

 ▼アルヒラルラモン・ディアス監督 1試合目の内容は良かった。前向きに準備をしてきた。今年のチームはモチベーションもタレントもそろっている。優勝カップを持ち帰れるよう全力を尽くす。(93〜95年に横浜に在籍、J初代得点王)

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