×

杉本、11年ぶり対ブラジル弾!新ユニ初代9番が沈黙に終止符

[ 2017年11月8日 05:30 ]

日本代表の新ユニホームで「9」番を付ける杉本
Photo By スポニチ

 親善試合ブラジル戦(10日)と同ベルギー戦(14日)に臨む日本代表は7日、リール市内で練習を行った。ルヴァン杯決勝でMVPを獲得したC大阪FW杉本健勇(24)は、好調をキープしたまま6日に合流。06年W杯での玉田圭司を最後に現在、ブラジル相手に11年間、ゴールがない中、かつてU―17W杯で王国からゴールを奪ったストライカーが負の歴史に終止符を打つ。

 ベルギーとの国境にほど近いリールで、杉本が臨戦態勢に入った。この日、練習前に袖を通した新ユニホームの背番号はストライカーナンバーの9。自然と気持ちは高ぶった。

 ルヴァン杯を戦い終え、5日に到着。翌6日の練習からチームに合流した。「寒いっすね、日本より」。吐く息も白い気温10度を下回る寒さの中、それでもサッカー王国との戦いを前に、心の中は熱かった。

 「(試合に)出たいし、しっかりと勝負したい。何も怖がる必要はない。ビビっててもダメだし、バチバチやり合いたい」。過去に11回対戦し、0勝2分け9敗と一度も勝っていないのがブラジル戦。最近3試合は0―4、0―3、0―4と大敗を喫しており、得点したのは、06年W杯ドイツ大会でFW玉田圭司が前半34分に挙げた先制ゴールまでさかのぼる。

 現在、326分間にわたって無得点。それを止めるためにも、ワンチャンスに懸ける。「チャンスはそんなに来ないと思うけど、チャンスが来たら決めきれるように。集中して入りたい」。09年のU―17W杯ナイジェリア大会に出場した時、今回の親善試合メンバーでもあるネイマールやコウチーニョを擁していたブラジルと1次リーグで対戦。惜しくも2―3で敗れたが、後半39分に一時は同点となるゴールを決めたのが杉本だった。サッカー王国が相手でも実績はある。

 「相手がブラジルだろうがベルギーだろうが、ゴールのイメージというのはいつも持っている。ここで良い結果を残せるか。それがチームや個人の自信になる。勝ちにいきますよ」。現在は1トップのポジション争いでFW大迫に次ぐ存在となっているだけに、生き残っていくためにもアピールは必須。10月の親善試合ハイチ戦に続く2戦連発となるゴールが欲しいところだ。たとえ出場時間が限られたとしても、杉本がブラジルの壁をこじ開ける。

 ▽09年U―17W杯ナイジェリア大会・日本―ブラジル戦VTR 気温31度のラゴスで開催された1次リーグ初戦で対戦した。前半26分にギリェルメに先制を許したが、前半35分に高木善がゴール。後半22分にネイマールに勝ち越されたが、後半39分には杉本が松原のロングパスで裏に抜け出して右足で決めた。後半ロスタイムのオウンゴールで2―3で敗戦。宇佐美、柴崎らを擁した“プラチナ世代”が金星まであと一歩に迫った。

続きを表示

この記事のフォト

2017年11月8日のニュース