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金崎V弾!鹿島次節にも連覇決定 2位・川崎Fと勝ち点差4

[ 2017年10月30日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第31節   鹿島2―1札幌 ( 2017年10月29日    札幌ド )

<鹿島・札幌>後半、勝ち越しゴールを決めガッツポーズする金崎
Photo By 共同

 首位の鹿島は札幌に2―1で勝利し、勝ち点を67に伸ばした。1―1の後半25分、エースのFW金崎夢生(28)が決勝点。2位・川崎Fが引き分けたため、勝ち点差は2から4に拡大し、次節にも連覇が決まる可能性が出てきた。また、浦和のMF長沢和輝(25)がリーグ初ゴール。日本代表のハリルホジッチ監督が注目する男が、31日に発表される代表の欧州遠征メンバー入りへアピールした。

 常勝軍団らしい戦い方を取り戻した。2位川崎Fに勝ち点差を「2」まで縮められて迎えた今節。追いつかれても、リードしても、方向性を乱さずに戦い切った。連覇へ大きく前進させた貴重な勝ち点3。プロ初得点を決めたボランチのMF三竿健は「90分間通していい試合運びができた」と胸を張った。

 後半2分。まずは三竿健がFW金崎がキープしたこぼれ球を右足で押し込んでリードを奪った。CKから同点に追いつかれたが、25分には、金崎が角度のないゴール左から勝ち越しゴール。決めた試合は29戦連続負けなしの“不敗神話弾”からの20分間に、公式戦2連敗の嫌な流れを断ち切る思いが凝縮されていた。

 前節の横浜戦、続く天皇杯・神戸戦ともクラブの代名詞としてきたはずのゲームコントロールに失敗。中3日で、大岩監督は「状況を読み、その都度何をしないといけないか、全員で意思統一した」という。この日は勝ち越してから攻め急ぐことなく、敵陣でボールを大切につないだ。終盤にFWを2人投入したことで意思はさらに統一。奪われても前線で奪い返し、危なげなく守り切った。

 試合後、ロッカールームのテレビには柏―川崎F戦が映っていた。優勝を争う川崎Fの結果を皆が注目していた瞬間、画面は突然消えた。消したのはドクターだったという。意図を理解したMF遠藤らベテランが口を開いた。「よそのチームは、関係ないから」。北の大地で広げた連覇の可能性。「残り3試合勝つ」と指揮官の声も響いた。

 ≪残り3試合中2勝で鹿島V≫首位鹿島が○、2位川崎Fが△で勝ち点差は4に拡大。今季のJ1優勝は両チームに絞られた。リーグ戦は残り各3試合で鹿島は2勝すれば川崎Fの結果にかかわらず優勝決定となる。鹿島の現時点での最短優勝決定日は来月18日。次節は変則日程で鹿島は同5日にホームで浦和戦、川崎Fは同18日にホームでG大阪戦。鹿島が○、川崎Fが●ならば、同18日にこの日は試合のない鹿島の2年連続9度目の年間王者が決定する。それ以外は第33節(同26、29日)以降に持ち越しとなる。

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