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憲剛“Wメモリアル”で飾る!通算400戦出場&本拠450号

[ 2017年10月14日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第29節   川崎F―仙台 ( 2017年10月14日    等々力 )

水しぶきをとばしながらキレのあるドリブルを見せる中村(中)。左は車屋
Photo By スポニチ

 J1リーグは14日に7試合を行い、川崎Fはホームで仙台と対戦する。元日本代表MF中村憲剛(36)にとってこの試合は元日本代表MF藤田俊哉氏(46)の419試合に次ぐ、大卒選手2人目となるJ1通算400試合目のメモリアルゲーム。チームもホームでのJ1通算450得点まで1と迫っており、中村には逆転優勝へ負けられない一戦で“ダブル記念弾”に期待が懸かる。

 小雨が降り注ぐ中で行われた練習。キックの感触を確かめるなど通常どおり調整を終えた。400試合の節目を翌日に控え、同じ大卒のFW小林、GK新井から「凄いですね」と声をかけられたというが、本人は至って冷静。「まだ達成していない。まずはピッチにしっかり立つこと」と強調し「明日もしっかりチームのためにプレーしたい」と話した。

 03年に中大からプロ入りし、川崎F一筋15年目。J2だった1年目から34試合に出場し4得点と活躍したが、中村は「1年目が必死でしたね。クビになると思っていたから」と振り返る。学生時代には年代別代表はおろか選抜などの経験もなかった。「劣等感の塊だったから逆に良かった」ようで、「自分は何ができて何ができないか」自身を客観視し、「できるようにしていく過程をずっとやってきたので、プロに入ってもレベルが上がった」。「身体も強くない」と人一倍ケアに時間をかけ、「全部自分の糧になっている」と指導者にも恵まれた。努力の積み重ねで日本代表にも選出され、クラブでは絶対的な地位にまで上り詰めた。

 川崎Fも中村らとともに歴史を積み上げ、ホームでのJ1通算ゴール数は450まであと1と迫った。1試合当たりの平均得点は鹿島に次ぐ2位。司令塔・中村の存在が強力な攻撃を支えている。記録はあくまでも通過点だが「いろんな人の支えやサポーターがあってのことなので、本当にみんなに感謝したい」と仙台戦は万感の思いを胸にプレーするつもりだ。首位・鹿島とは勝ち点5差で2位。逆転優勝へはもう負けられない。ミスターフロンターレが、自身のメモリアルゲームでその真価を発揮する。

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2017年10月14日のニュース