×

U17久保不発“日本のメッシ”輝けず…フランスに1―2敗戦

[ 2017年10月12日 05:30 ]

U―17W杯1次リーグE組・第2戦   日本1―2フランス ( 2017年10月11日    グワハティ )

<日本・フランス>後半、相手と競り合って転倒する久保(左)
Photo By スポニチ

 1次リーグE組2位のU―17日本代表は11日、1次リーグ第2戦フランス戦に1―2で敗れた。2点を追う後半28分にFW宮代大聖(17=川崎FU―18)がPKで1点を返したが、エースFW久保建英(16=FC東京U―18)は無得点に終わった。コルカタに移動して行われる14日の同組最終戦ニューカレドニア戦に勝てば、決勝トーナメント進出が決まる。

 敗戦を告げる笛が鳴ると、久保は悔しさを押し殺し、相手選手と握手を交わした。フランスのエースで“グリエズマン2世”とも呼び声高いFWゴウイリ(リヨン)は2得点。力の差を見せつけられた天才は、ベンチの屋根が撤去されるまで仲間と座り込み、頬づえをつきながら頭を整理していた。森山監督は「決勝トーナメントに行けば欧州の強豪と当たる可能性が高い。いいレッスン」と気持ちを代弁した。

 点差以上の完敗だった。相手の速攻に苦しめられ、チームの重心は後ろへ傾く。久保も低い位置でボールを受けざるを得ず、ゴール前で仕事ができなかった。前半9分、FW宮代へ決定的なスルーパス。後半21分には最終ラインの裏を抜け出したが、オフサイド。初戦で1得点も、2戦目はシュートすら打てなかった。「同世代での自分の立ち位置を知りたい」。そう語った16歳が現実を見た。

 U―17W杯のフランス戦はこれで1分け3敗。「欧州の強豪でA代表でも若手が何人も出ている国。将来性という意味では(同組で)一番強い」と久保が語った強豪に苦杯を喫したとはいえ、14日のニューカレドニア戦で勝てば決勝トーナメント進出が決まる。敗戦こそが、成長の糧となる。

続きを表示

2017年10月12日のニュース