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ハリル監督 E―1で国内の“新星”探す「何人か見る良い機会」

[ 2017年9月26日 05:30 ]

サッカーの東アジアE―1選手権の記者会見を終え、優勝カップの前で写真に納まる男子日本代表のハリルホジッチ監督(右)と女子の高倉監督
Photo By 共同

 日本協会は25日、12月に開催されるE―1選手権(旧東アジア杯)に向けた会見を都内で開いた。国際Aマッチデー期間でないため欧州組が招集できず、国内組で臨む公式大会となる。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)はJリーグ最終節翌日から1週間に及ぶ直前合宿を張ることを明言。来年6月14日に開幕するW杯ロシア大会を前に“シンデレラボーイ”の出現を熱望した。

 狙いは明確だった。東アジア王者を決定するため2年に1度開催される公式大会。E―1選手権に名前を変えた今回は日本、韓国、中国、北朝鮮が出場する。ハリルホジッチ監督は「2つ目的がある。まず勝つこと。そして最後にW杯メンバーに残るであろう選手の見極めだ。選手が“私を信頼してくれ”“僕を見てくれ”という状況で臨まないと私は選ばない」と語った。

 欧州組を招集できないE―1選手権は代表歴のない国内組にとって絶好のアピールの舞台。13年の東アジア選手権では13選手が国際Aマッチデビューを果たし、大迫、柿谷、斎藤、山口、青山、森重の6人が翌年のW杯ブラジル大会のメンバーに滑り込んだ。指揮官は「現段階での良い選手をチョイスする。何人かの選手を見る良い機会。国内にいる選手にとっては我々に見せつける場になる」とシンデレラボーイの出現を熱望している。

 新戦力発掘に向け、異例の長期合宿を張る。ハリルホジッチ監督は「しっかり準備して、すべての試合に勝利したい。今回は1週間の準備期間をもらっている」と明言した。初戦は12月9日の北朝鮮戦。Jリーグの最終節は同2日で1週間の直前合宿を確保するためには、翌3日から練習を開始する必要がある。長丁場のリーグ終了後に休日のない過酷日程となるが、厳しい状況下で力を発揮できるかどうかも選考基準。中国・武漢で開催された前回の15年大会では準備期間がほとんどなく2分け1敗に終わった。国内組の最終チェックと、2年前のリベンジを目的に、充実の大会にする。

 ▽EAFF E―1サッカー選手権 東アジア連盟が主催する国際大会で、男子は03年に第1回大会を日本で開催。以後2年ごとに日本、韓国、中国で持ち回りで開催している。シードの日本、韓国、中国と、7チームによるセントラル方式の予選を勝ち抜いた1チームが出場。女子は05年大会から始まった。

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2017年9月26日のニュース