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【鈴木啓太氏 日本代表に提言】精度上げて“嫌がる攻撃”磨け

[ 2017年9月7日 08:47 ]

W杯アジア最終予選   日本0―1サウジアラビア ( 2017年9月5日    ジッダ )

前半、競り合うMF柴崎
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 6大会連続のW杯出場を勝ち取った日本代表はサウジアラビア戦で最終予選の全日程を終えた。本紙評論家の鈴木啓太氏(36)が最終戦を検証し、本大会に向けて提言を送った。

 既にW杯出場を決めていた日本と、この試合に絶対に勝たなければいけないサウジアラビアとではメンタル面で差が出た部分はあった。

 ただ、流れの中からいい攻撃がなかったのは、テンポアップしたい場面で、それができなかったからで全体的にスピード感がなかった。中盤の山口、柴崎、井手口の3人も、本来の力を考えればもう少しできたはず。守備時に中央のスペースが空いてしまうことがあり、そこを相手に使われることが気になった。オーストラリア戦で見せた前線からのプレスと正しいポジショニング、ボールを奪ってからのスピードある攻撃が、サウジアラビア戦ではあまり見られなかったのは残念だ。

 相手が怖がる攻撃ができるようにならないと、W杯では上位を狙うことはできない。最終予選最後の2試合で見せた、ハリルホジッチ監督の目指すサッカーの精度を上げていくことが重要だ。

 相手に「ボールを持たせておけばいい」と思われないように、日本の長所に磨きを掛けていけばいいと思う。 (元日本代表MF)

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2017年9月7日のニュース