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鹿島1―0堅首!昌子&植田 杉本封じで“豪州完封リハ”成功

[ 2017年8月27日 05:30 ]

<C大阪・鹿島>前半、杉本(右)へのボールをヘディングでクリアする植田
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 明治安田生命J1第24節は7試合が行われ、首位・鹿島はC大阪を1―0で下した。昌子源(24)と植田直通(22)のセンターバックコンビを中心にFW杉本健勇(24)らC大阪の攻撃陣を封じた。鹿島は勝ち点を52に伸ばし、C大阪は同45で2位から暫定4位に後退。今節の残り2試合は27日に行われる。

 “仮想・オーストラリア”ともいえる敵のエースを無失点に抑え込んだ。DF昌子とDF植田が対峙(たいじ)したのは、1メートル87の長身で今季14得点と勢いに乗るFW杉本。シュート数は鹿島の倍以上の13本、杉本1人に4本も放たれた。昌子は「5失点くらいしてもおかしくなかった」と振り返る。それでもゴールを守り抜いたことに価値がある一戦だった。

 W杯アジア最終予選前最後の試合に完封を誓って臨んだ。セットプレーも含めて主に杉本のマークについたのは身長1メートル86の植田。「目の前の敵をつぶすのは当然。空中戦は楽しむことができた」。競り合いでは気迫を見せ、前半25分の右CKではニアサイドに走り込んだ杉本にボールを触らせなかった。

 2人とも気概を見せた一方で、前半18分には決定的なピンチを招いた。自陣右サイドで杉本と1対1になった昌子。「踏ん張ってシュートブロックに行っていたら、半月板がいっていた」。とっさに右膝をかばって体勢を崩した隙にシュートまで持ち込まれたが、これはGK曽ケ端の好セーブが救ってくれた。

 31日のW杯最終予選で対戦するオーストラリアも長身の選手が多い。苦戦した杉本と重ねた昌子は「クロスへの対応はもう少し高めていければ。自分より身長が高くても、体を寄せて最低限の準備をできるようにしたい」と修正を誓った。それでも球際での気迫が、最後の壁を割らせなかったのは事実。完封の自信を胸に、代表へと乗り込む。

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