×

小林2発!川崎F「日本対決」先勝“AKN”不敗神話を継続

[ 2017年8月24日 05:30 ]

ACL決勝T準々決勝・第1戦   川崎F3―1浦和 ( 2017年8月23日    等々力 )

<川崎F・浦和>前半、ゴールを決める川崎F・小林(右)
Photo By スポニチ

 川崎Fがホームで浦和との準々決勝第1戦に臨み、3―1で先勝した。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が視察に訪れる中、招集される可能性のあるFW小林悠(29)が前半33分に左足で決め先制。2―1の後半40分にはこの日2点目を決めるなど全得点に絡む主将の活躍で、クラブ史上初の4強入りに前進した。第2戦は9月13日に埼玉スタジアムで行われる。

 この決定力こそがエースたるゆえんだ。小林は前半33分に中村の左クロスを左足で決め先制点をもたらすと、後半5分にエウシーニョの追加点をお膳立て。さらに2―0からアウェーゴールを返されて迎えた同40分。家長の絶妙クロスを頭で叩き込み、嫌なムードを一気に振り払った。「局面でしっかりパワーを使えた」と充実した表情で振り返った。

 これで今大会6点目。ACL通算得点も9点とし、日本人通算得点ランキング6位タイに。リーグ戦でも既に2年連続2桁となる11得点を決めており、誰もが認める国内屈指のストライカーだ。この日はメンバー発表を翌日に控えた日本代表のハリルホジッチ監督が視察していた。小林は「まずはチームで結果を出すことが一番」というスタンスを崩さないが、試合後は「決めるのは監督だけどもちろん入りたい」と話した。

 チームは今大会が3年ぶり5度目の出場で、過去の最高成績は8強。これまで07、09年の2度、4強の壁にはね返されてきた。だが、今大会の1次リーグ最終戦では、勝てば突破という大きなプレッシャーの中で、イースタンSC(香港)に4―0で大勝。鬼木監督が「こういった試合で勝てたのは、今後勝負のかかった試合で生きてくる」と語っていた通り、ホームで絶対に勝利が義務づけられた試合で、その経験を生かした。

 強力攻撃陣を形成する阿部、小林、中村の3選手のいずれか1人がゴールを決めた試合は、これで今季公式戦21戦15勝6分けとなり、また不敗神話を伸ばした。クラブ史上初の4強入りへ、エースに引っ張られたチームがまずはホームで結果を出した。

続きを表示

この記事のフォト

2017年8月24日のニュース