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札幌“横浜の壁”厚く零敗…超攻撃的布陣も都倉退場で万事休す

[ 2017年8月10日 05:30 ]

明治安田生命J1第21節   札幌0―2横浜 ( 2017年8月9日    札幌ド )

<札幌・横浜>後半10分、失点する札幌GK具聖潤(左)。右は顔を覆う都倉
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 また天敵にやられた。札幌はホームの札幌ドームで横浜と対戦。前半からアグレッシブに戦ったが、リーグ戦では未勝利の横浜に0―2で敗れた。後半に一瞬の隙を突かれて失点すると、後半31分にFW都倉賢(31)が退場。直後に2点目を失った。これで横浜とのリーグ戦対戦成績は1分け11敗。札幌は2連敗で勝ち点19の15位のまま、J1残留へ苦しい戦いが続く。

 攻めても攻めても勝利が遠い。まるで“天敵の壁”がそびえ立っているようだ。前半から一歩も引かずに打ち合い、そして0―2敗戦。札幌ドームは重い空気に包まれた。

 「先にこっちが狙っていたセットプレーから失点して、さらに退場者が出て難しい試合になった」。古巣との2度目の対決にMF兵藤は唇をかんだ。後半10分に左CKから横浜MF扇原に頭で合わされて先制点を献上。同27分にはFWジェイをDF河合に代える超攻撃的布陣で得点を奪いにいったが、4分後に都倉が2枚目のイエローカードで退場。直後にGK具聖潤(クソンユン)のオウンゴールで、逆転のプランは崩れ去った。

 勝敗を分けたのは天敵との“個の力と決定力”の差だ。具聖潤が試合前「シーズン最初の対戦よりチームは成長している」と話したように、0―3で敗れた前回対戦と違い、J1でリーグ最少失点の横浜を攻め立てた。ただ、決定機を決めきれない。前回同様、横浜のMF斉藤とマルティノスも止められなかった。横浜の「個」を生かした攻撃で徐々にほころびが生まれ、最後は仕留められた。兵藤は言う。「90分通して前半のようにできなかった。向こうは決めきれる力があった」

 上位陣に連敗。この夜はホームで勝ち点1も逃した。中3日で行われる13日の14位・甲府戦も舞台は札幌ドーム。四方田監督はこう言った。「大事なゲームなので、そこに向かっていきたい」。残留争いのライバル相手に、絶対に負けられない一戦となる。

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2017年8月10日のニュース