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浦和痛恨…堀監督初陣飾れず「さいたまダービー」サポ後押しも

[ 2017年8月6日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第20節   浦和2―2大宮 ( 2017年8月5日    埼玉 )

<浦和・大宮>後半、大宮・瀬川に同点に追いつかれる浦和のGK西川(左から2人目)
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 再出発を図る浦和は大宮とのさいたまダービーに2―2で引き分けた。1―0の後半21分、日本代表DF宇賀神友弥(29)と同DF遠藤航(24)の連係ミスから失点を喫するなど凡ミスに泣いた。成績不振を理由にペトロヴィッチ前監督(59)を解任、堀孝史新監督(49)の初陣となったが、白星発進とはならなかった。C大阪はFW杉本健勇(24)の2得点などで札幌に3―1と快勝した。

 目を覆いたくなる“凡ミス”で手にしかけていた白星は滑り落ちた。1―0の後半21分、自陣からのリスタート、宇賀神が横パスを出すが、受け手の遠藤は背を向けたまま、気付かない。次の瞬間、相手FWに奪われ、まさかの同点ゴールを奪われた。4月22日の札幌戦から続く連続失点は14試合に伸び、主導権も失った。

 試合後、宇賀神は「ロングボールが続いていたのでリスタートを速く後ろでつなごうと思った。自分のイージーなミス」と猛省。一方の遠藤は「自分はゆっくり始めれば…と。もったいない」と話した。乱れてしまった意思の疎通。柏木は「プロとしてやってはいけない失点」と話した。槙野の出場停止による急造3バックは思わぬ場面で破綻した。

 先月30日、チームは成績不振を理由にペトロヴィッチ前監督を解任した。堀新監督に与えられた準備期間は6日間。試合前2日間を非公開とし、今季初めてセットプレーの練習にも着手、今季36失点を喫していた守備の修正に力を注いだ。だが、再びリードした後半43分にはゴール前で遠藤が競り負け、痛恨の2失点目を喫した。

 前半はコンパクトな守備が機能した。だが、後半は「ゴール前で少し甘さが出た」と堀監督。左ワイドに抜てきした菊池が得点に絡み、セットプレーもバリエーションを見せたが、リーグ戦は3戦連続で未勝利となった。勝負どころで耐えきれない課題は残ったまま。柏木は「戦える選手が、試合に出ていくべき」。苦しい再出発を象徴する辛らつな一言を残した。

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