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ネイマールPSG!史上最高移籍金291億円 黄金の「10」

[ 2017年8月5日 05:30 ]

背番号「10」のユニホームを手に、アルケライフィ会長(右)と笑顔を見せるネイマール
Photo By AP

 “世紀の移籍”がついに実現した。フランス1部パリ・サンジェルマン(SG)は3日、スペイン1部バルセロナからブラジル代表FWネイマール(25)を獲得したと発表。22年6月までの5年契約で、欧米メディアによると移籍金は史上最高の2億2200万ユーロ(約291億円)、年俸はバルセロナ時代の約2倍となる3000万ユーロ(約39億円)。背番号は「10」に決定し、4日にパリで入団会見を行った。

 パリSGの本拠地パルク・デ・プランスで行われた入団会見。スーツ姿のネイマールは、アルケライフィ会長から「世界一の選手」と紹介されると満面の笑みを浮かべた。「新たな挑戦ができることが凄くうれしい。パリに新たな歴史を刻みたい。(クラブ初の)欧州CL優勝が最も大きな挑戦だが、全てのタイトルを手にしたい」と所信表明した。

 カタール王室が11年から実質オーナーを務める金満クラブが破格の移籍金を支払った。史上最高の2億2200万ユーロは、2位ポグバ(1億500万ユーロ)と3位FWベイル(1億80万ユーロ)を一緒に買える。さらにスペイン紙スポルトによると年俸は手取り3000万ユーロ(約39億円)で、税引き前のクラブ負担は年間6120万ユーロ(約80億円)。移籍金291億円+年俸負担80億円×5年=計691億円也。15〜16年のパリSGの年間予算5億2090万ユーロ(約682億円)に匹敵する大金を選手1人につぎ込む。

 ネイマールは13年にバルセロナへ移籍し、メッシ、スアレスと「MSN」と呼ばれる3トップを形成。14〜15年に欧州CLで得点王に輝き、クラブ5度目の欧州制覇に貢献した。名門で確立された立場を捨てて新天地を求めた理由について、ネイマールに近い関係者は英スカイスポーツに「メッシの脇役という立場にいら立ちを感じていた。25歳になりバロンドール(世界最優秀選手)を獲る時期だと考えている」と“メッシの陰”から抜け出すためと証言。ネイマールは会見で「バルセロナと契約した大きな理由はメッシ。憧れだった。4年一緒にプレーして多くを学んだし感謝している。でもこれからはパリSGのために全力を尽くす」と決別を宣言した。

 フランスリーグは4日に開幕。パリSGは5日にホームで1部昇格のアミアンと対戦するが「すぐにでもプレーしたい」。世界で最も高額な男が、世界最高の選手になるための挑戦が始まる。

 ◆ネイマール(ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール)1992年2月5日、ブラジル・サンパウロ州生まれの25歳。03年に11歳で名門サントスの下部組織入り。09年に17歳でトップチームデビュー。13年にバルセロナへ移籍。ブラジル代表は10年に18歳で初出場し、国際Aマッチ通算77試合52得点。昨年のリオ五輪で主将としてブラジル初の金メダル獲得に貢献した。1メートル75、69キロ。利き足は右。

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