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久保くんV2弾!日本クラブユース選手権連覇に貢献

[ 2017年8月3日 05:30 ]

<日本クラブユース選手権決勝>後半、ゴールを決め喜ぶFC東京U―18・久保(右)
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 エースの左足がチームを連覇に導いた。日本クラブユース選手権(18歳以下)決勝が行われ、FC東京U―18が浦和U―18を2―0で下し、2年連続4度目の優勝を飾った。FW久保建英(16)が0―0で迎えた後半34分に均衡を破るゴールを決め、勝利に貢献した。

 延長戦突入もちらつき始めた0―0の後半34分だった。ペナルティーエリア左付近でパスを受けた久保は「(雨で)スリッピーだったので、下に押し込むだけだと思って打った」と角度の無い位置から迷わず左足を振り抜いた。この日唯一のシュートを貴重な先制点に結びつけ、「シュート1本で1点は初めて。素直にうれしい」と白い歯をこぼした。

 ゴール後は珍しく感情を爆発させた。胸に秘めた、ある思いがあった。2日前に行われた川崎FU―18との準決勝でDF坂口が負傷交代し、この日もスタンドから見守ることになった。決勝前夜、その坂口からLINEで「頑張れよ」と激励のメッセージが届いた。「自分がケガをしたら、あんなに明るく振る舞えない。決めたら(坂口)祥尉くんのところに行こうと思っていた」。シュートが右隅に決まるのを見届けると、ゴール裏のスタンドに陣取る仲間の元へ猛ダッシュ。「良い形で恩返しができた」と坂口に向けて両手を突き上げた。

 昨年大会は5点を挙げて得点王に輝いたが、今年は2得点。しかし、「昨年は先輩がチャンスを演出してくれていた。今年は自分がチャンスをつくることも意識している」とJ3やU―20W杯出場を経て、数字では測れない成長を実感している。進化を続ける16歳は「今日だけは喜びに浸りたい」と表情を緩めた。

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