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FC東京の“顔”が…石川直 今季限り引退「モヤモヤ晴れた」

[ 2017年8月3日 05:30 ]

クラブハウスで引退会見を行ったFC東京の元日本代表MF石川
Photo By スポニチ

 FC東京の元日本代表MF石川直宏(36)が2日、今季限りでの現役引退を表明し、都内のクラブハウスで会見を行った。15年8月に左前十字じん帯断裂、昨年7月に左膝内側半月板損傷などケガが重なり本来のプレーができないと判断。懸命のリハビリも今季は出場機会がなく、「多くの方々に活力を与えるプレーができるかというと、クエスチョンマークがついた」と説明した。

 クラブへの報告は6月末。周囲に相談せず決断した。この日は2年前のドイツ遠征中にケガをした日であり、妻・麻衣子さんの誕生日でもある。「一歩踏み出せる日にしたかった」。時折、声を詰まらせながらも笑顔で「モヤモヤしたものが晴れた」と言い切った。

 横浜から移籍し、FC東京在籍16年。鋭い突破が魅力のサイドアタッカーは天皇杯などのタイトルをもたらした。引退後は「怖いくらい何もない」と明かすが、やり残したことがある。現在J1通算49得点。印象に残る得点を聞かれると「次の50点目にしたい。5分あれば仕事をする身体にしたい」と語った。残りシーズン。もう一度、ピッチに立つために全身全霊を注ぐ。

 ◆石川 直宏(いしかわ・なおひろ)1981年(昭56)5月12日生まれ、神奈川県横須賀市出身の36歳。横浜ユースから00年にトップチーム昇格。02年4月から期限付き移籍を経てFC東京に加入。04、09年ナビスコ杯(現ルヴァン杯)と11年天皇杯の優勝に貢献。年代別代表として01年世界ユース選手権、04年アテネ五輪に出場。国際Aマッチ6試合無得点。1メートル75、70キロ。利き足右。

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2017年8月3日のニュース