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【記者の目】浦和 練習はミニゲームばかり、守備の整備できず

[ 2017年7月31日 09:00 ]

解任された浦和のペトロヴィッチ監督
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 解任の最大要因となった守備の破綻。実は好調な春先から予兆はあった。圧倒的な攻撃サッカーで見る者を魅了したのも事実だが、比重を攻めに置くあまり、速攻を食らう場面が急増。大量得点の陰で5月までに15失点を喫していた。

 それでも練習はミニゲームばかり。失点が目立ちはじめ、クロスへの対応をメニューに加えたのも、先週25日が初めてだ。選手たちは自主的に守備シーンの映像を見ながら修正点を話し合うしか、なすすべはなかった。

 去就が取り沙汰され始めた今月中旬。ペトロヴィッチ監督の言葉には耳を疑った。「欧州に比べ、日本では見る人の目が結果に左右される。欧州は内容を求めて見に来る。我々は先を行き過ぎているのかも」。攻撃に特化し、内容ばかりを追求しても勝ち点は奪えない。レッズの看板を背負う以上、言ってほしくない言葉だった。

 最近の内容を見る限り、解任の決断には賛成だ。だが当初、V奪回を掲げたはずが「まずはACL圏内」(淵田社長)と目標は微妙に修正された。残り14戦。もう少し早く断を下すタイミングもあったはずだ。(浦和担当・牧野 真治)

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