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本田フィット!パチューカ本拠「ミゲル・イダルゴ」充実の施設

[ 2017年7月21日 05:30 ]

パチューカで新たな挑戦を続ける本田。デビュー戦は29日が濃厚に
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 日本代表FW本田圭佑(31)の新天地パチューカの本拠「ミゲル・イダルゴ」が19日(日本時間20日)に一部の日本メディアに公開された。メキシコ最古の名門クラブのホームスタジアムは充実した設備で、現在は外観の工事、ピッチの補修も進んでいる。本田のメキシコデビュー戦となる可能性が高い29日(同30日)のホーム開幕、アメリカ戦への準備が進む本拠に迫った。

 本田の新たな主戦場となる「ミゲル・イダルゴ」は、パチューカ市の中心部にある。収容2万7512人の大きな施設が、交通量の多い幹線道路沿いに突如現れる。29日のホーム開幕戦に向けて、外観工事が進む。観客席とピッチの距離が近く、臨場感は抜群だ。

 現在芝生は短く、デコボコの部分が目立つ。パチューカは標高2400メートルの高地で乾燥しやすい。施設の管理担当18年のペドロさん(50)は「メキシコはどこも芝の管理がしにくい。他もこんな感じだよ」と話す。3機の大型ローラーを使用した補修作業が進んでおり、29日まで最善の努力をしていく。

 スタジアム北側にある2階建ての施設2棟は、選手、関係者専用のクラブハウス。ホーム側とアウェー側に分かれており、各棟の1階には選手用のロッカールームや、応接室、医務室がある。2階にはスタッフ陣のロッカールームがあり、記者会見場や礼拝堂も設置されている。

 その廊下には歴代監督18人の写真が飾られ、98年から01年まで指揮したハビエル・アギーレ前日本代表監督も登場する。ペドロさんは「地元で人気者だよ」と懐かしそうに振り返った。

 1階の選手ロッカールームは円形で席順は奥から若い番号順という。どの席からも全選手の様子を見渡すことができ、選手間の意思疎通を大事にし、激論を交わすこともある本田には好都合か。浴室には直径約5メートルの円形の浴槽とシャワー12台を設置。洗面台は6つ備えている。

 試合時には、クラブハウスからピッチまで約80メートルある地下の“花道”を通る。その選手入場口にはクラブの歴史や数々のスターの写真、過去に獲得した13のトロフィーなどが当時のユニホームとともに飾られており、厳かな雰囲気。本田が新天地で成功を収めれば、その歴史に加わり“殿堂入り”する可能性もある。

 「思っているより(環境は)良くないですか」。そう語る本田もうなずきそうな名門のスタジアムだ。

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