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残留か移籍か…原口「成長できる環境を求めて」 夢のプレミアなら“合致”

[ 2017年6月28日 08:40 ]

去就が注目される原口。東京タワーを背にポーズをとる
Photo By スポニチ

 移籍騒動の渦中にある日本代表FW原口元気(26=ヘルタ)がスポニチ本紙のインタビューに応じた。18年夏まで契約を残すヘルタ残留も選択肢にあることを示した上で、夢であるプレミアリーグ移籍への思いも激白。W杯アジア最終予選残り2試合(8月31日オーストラリア戦、9月5日サウジアラビア戦)の戦い方や、新シーズンから“脳トレ”を導入する計画も明かした。

 ――ドイツではヘルタからの移籍が報じられている。プレミアリーグに昇格するブライトンの名前も挙がっているが、環境を変えたい思いは強いか?

 「僕の知らないところでいろいろな話が出ているけど、僕はまだヘルタの選手だし、残る選択肢もある。17〜18年シーズンは本当に重要な一年。ここで伸びるか伸びないかで今後のキャリアが変わる。選択肢はあるので、よく考えたい。移籍して試合に出られなくなるリスクはあまり考えていない。成長できる環境を求めている」

 ――魅力に感じているリーグはあるか。

 「やはり昔からの夢であるプレミアが一番。岡崎(慎司)さん(レスター)や(吉田)麻也君(サウサンプトン)からも、個人的なレベルはドイツよりも1ランク高いと聞く。フィジカル的に強く、サイドは能力の高い選手が多い。自分の中で個人で勝負したい気持ちが強いので、ガチガチやれるリーグは魅力。1対1が多いし、面白いと思う。簡単にプレーできないリーグ(就労ビザ取得条件に国際Aマッチ出場率などがある)なのでチャンスがあれば考えたい」

 ――ドイツでの3年間で得たものは。

 「ウイークだった部分が逆にストロングになった。マイナス部分を埋める作業をしてきたので、試合に使いやすい選手になったと思う。運動量やボールを奪うこと、チームのためにやれることは増えた。逆に自分が強いと感じていた部分が、伸ばせる期間ではなかったので、今後は攻撃で違いをつくれるプレーを増やしたい。結果に直結するプレーはイチかバチかな部分もある。チームには際どい仕掛けが許される存在と許されない存在があって、ヘルタではサイモン・カルー(コートジボワール代表)がリスクを冒してボールを取られる分、僕はバランスを取っていた。ヘルタに残るならある程度、自分がリスクを冒してもいい立場を目指したい」

 ――新シーズン始動までの取り組みは。

 「脳科学に興味があり、専門家に話を聞きたい。シーズンが進むにつれて頭が重くなって、序盤と終盤で同じプレーができない傾向が強い。フィジカル的な疲れもあるけど、どう考えても頭が重くなる。試合を重ねていくと発想力が減り安パイなプレーが増える。その傾向は浦和の時からあり、何とかしたい。多分、僕だけでは解決できないので、オフを利用して専門家に話を聞いてみたい。(オフ中の)今のリフレッシュできている環境を試合の間の週に1、2回つくり出せないかという感覚です」

 ――W杯アジア最終予選は残り2試合。大事な試合になる。

 「オーストラリア戦(埼玉)で決めたい。クロス、セットプレーで失点しないことが重要。簡単にクロスを上げさせないとか、激しくいきすぎてFKを与えないとか注意しないといけない。暑いアウェーのサウジアラビア戦は難しいので、力を発揮できるホームで決めたい。8月末は毎年、一番コンディションがいい。調整の心配は全くない」

 ▼原口 元気(はらぐち・げんき)1991年(平3)5月9日、埼玉県出身の26歳。江南南SS、浦和の下部組織を経て、09年に17歳で浦和とプロ契約した。14年5月にヘルタに移籍。11年10月7日のベトナム戦でA代表デビュー。16年には日本代表史上初のW杯最終予選4試合連続得点を記録した。15年8月30日にタレントの香屋ルリコと結婚。1メートル78、68キロ。血液型O。

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