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19歳堂安、オランダ移籍へ「東京五輪までにA代表に入って活躍したいイメージは持っている」

[ 2017年6月23日 16:51 ]

オランダ1部フローニンゲンへ1年間の期限付きで移籍することが決定したG大阪のU―20ワールドカップ(W杯)代表MF堂安律(19)が23日、移籍会見に臨んだ。

 一問一答は以下の通り。

 ――まず一言お願いします。

 「このタイミングで決断しました。本当に今年から(G大阪の)主力として試合に出るようになったし、このタイミングで行くのは申し訳ないが、その中でも後押ししてくれたクラブ、スタッフには感謝している。頑張りが大事。死にものぐるいで1年間、やっていきたい」

 ――昨年も海外への移籍話があったが、なぜ今年だったのか?

 「U―20W杯で、想像以上に感じたものがあった。今まで以上に行きたいと思った」

 ――先輩である宇佐美ら誰かに相談したか?

 「特に相談はしていない。自分の気持ちは誰に相談しても変わらない。自分の中で決めました」

 ――なぜフローニンゲンだったのか?

 「一番は熱意。戦力として、出場して欲しいという熱意が伝わってきた。ステップアップできるリーグ。去年、オランダの話があった時から、オランダリーグに興味はありました」

 ――欧州で通用する自信は?

 「10代で多く選手が海外に行って、成功とは程遠い結果になっているのは知っている。でも、だから行かないではなく、自分が行ってチャレンジしたい。決意は変わらない。技術だけではなくフィジカルも特徴。当たり負けないのは特徴かな」

 ――描くキャリアは?

 「まずは1年間、チャレンジする。この先どうなるかは分からない。東京五輪までにA代表に入って活躍したいイメージは持っている」

 ――長谷川健太監督からは?

 「おめでとう、と。ただ、川崎F戦に全力を発揮して欲しいと言われたし、自分もそのつもり」

 ――U―20W杯で感じたものは?

 「技術ではない。そこに差は感じなかった。むしろ日本人の方がうまさはある。ただ、外国人は20歳で試合に出始めてからすごく成長すると、いろいろな人から聞いている。自分もそこに追いつくために、早くスタートラインにつくために決断しました。同い年だけではないヤツもいるので、負けたくない。U―20W杯のキッカケが大きいです。やっと出られるようになってG大阪への愛着も強く、タイトルも選択肢にあったけど、それと比較しても自分の成長したい思いが強かった」

 ――フローニンゲンのイメージは?

 「結構ボールをつなぐチーム。サイドバックも攻撃的で良いサッカーをする。2列目が自由で、ポジションチェンジしても良い。イメージは作れている」

 ――一番伸ばしたいのは?

 「やっぱりメンタル。技術、フィジカルはそんなに変わらないし、差はない。勝つというメンタル。そこを成長させたい」

 ――本田圭佑や吉田麻也もオランダからステップアップした。

 「そうですね。まずは試合に出ないとダメ。もしビッグクラブから話が来ても行っていない。自分の実力は分かっている。まずは出られるチームで、ベストなチーム」

 ――フローニンゲンからの評価は?

 「得点力は評価してくれている。最近の試合では逆サイドで作っているときに仕留める動きができているね、と。やはりゴールに直結する動きですね」

 ――何クラブから話が来たのか?

 「興味を持ってくれるクラブは何クラブかあった」

 ――海外移籍はA代表への近道になるか?

 「選ばれるだけならG大阪にいるだけでも早いかもしれない。でも、選ばれるだけでは、ベンチにいるだけでは意味がない。試合に出たい。今の代表の攻撃陣は皆、海外組ですし、そういうのを見ていると、選ばれるだけでは意味がない」

 ――言葉については?

 「今から勉強します。英語?しゃべれないです。ナイストゥーミーチューと言うときます(笑)」

 ――プライベートへの不安は?

 「新しい環境は楽しみ。散歩したい」

 ――オランダは市場マーケットとして注目を集めるが?

 「いろいろな選手がオランダからステップアップしているのを見ている。毎試合見られている意識はある。それは大きい」

 ――2018年のW杯ロシア大会は?

 「もしオランダで爆発的な結果を残せば(ハリルホジッチ監督は)選んでくれる監督だと思う。ただ、博打(ばくち)じゃない。自分の力があると思って行く。しっかり自信を持ってやりたい」

 ――川崎F戦への意気込みを

 「変わらず、今まで通りやれているプレーをするだけ」

 ――G大阪を離れる寂しさは?

 「あると思うけど、それを考えていたら行けないので。いつか、そういう日が来ると思っていた」

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2017年6月23日のニュース