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柴崎が止まらない!今度はVアシスト テネリフェ1部昇格王手

[ 2017年6月23日 05:30 ]

スペイン2部・昇格プレーオフ決勝第1戦   テネリフェ1―0ヘタフェ ( 2017年6月21日    スペイン・テネリフェ )

<テネリフェ・ヘタフェ>攻め込む柴崎(右)
Photo By 共同

 スペイン2部テネリフェの元日本代表MF柴崎岳(25)は左MFで先発出場し、決勝点をアシストした。ヘタフェ戦の前半22分にCKを蹴り、1―0の勝利に貢献。09〜10年シーズン以来となる1部復帰を懸けた第2戦は、24日に敵地で行われる。

 柴崎の勢いが止まらない。チームを決勝に導くゴールを挙げたのは3日前。今度は決勝点のアシストで昇格を引き寄せた。前半22分のCK。緩やかな曲線を描く正確なキックでペナルティーマーク付近にいた長身DFホルヘのヘディング弾を演出した。

 延長戦までもつれ込んだカディスとの準決勝から中2日。「重要なのは次の試合」と話していた通りの働きを見せた。左MFで先発し、セットプレーから精度の高いクロスを供給。得点後、真っ先に柴崎に抱きついたホルヘからは「すさまじいポテンシャルを持っている選手だし、あのゴールも半分は彼のものだよ」と最上級の賛辞を贈られた。守備でも懸命にプレスを行うなど献身的に走った。後半37分にピッチを去る際には、観衆がスタンディングオベーション。「ガク!ガク!」とコールが鳴り響いた。

 柴崎はクラブが選ぶ取材対応選手に選ばれなかったためコメントを残さなかったが、連日の活躍を地元メディアは絶賛。情報サイトのデポルプレスは「リーガ2部という舞台は彼に見合うものではない」と高評価。入団から4カ月半、街を歩けば地元の人々から「ガク」と声を掛けられるほど認知度は向上。活躍に比例して、注目度は格段に増している。

 運命を懸けた24日の敵地戦。ヘタフェは16年9月26日のジローナ戦以来ホームで18試合負けなしと驚異的な強さを誇るが、クラブW杯決勝でレアル・マドリードから2得点した男は、大舞台でこそ力を発揮する。「ずっとここ(スペイン)に来たかった。自分の力を証明したい」と話していた地で、挑戦1年目の全てを出し尽くす。

 ▽スペイン2部の昇格システム 22チームがホーム&アウェーで42節のリーグ戦を戦い、上位2チームが1部に自動昇格(今季はレバンテとジローナ)。3〜6位が昇格プレーオフを行い、勝者1チームが1部に昇格する。準決勝は3位対6位、4位対5位。ホーム&アウェー方式で2戦合計の得点が多いチーム、得点が同じ場合はアウェーゴールが多いチームが勝者。アウェーゴールも同じ場合は第2戦の前後半終了後に延長戦(15分ハーフ)を行い、それでも決着がつかない場合はリーグ戦順位の上位チームが勝ち上がる。

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2017年6月23日のニュース