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札幌、来月タイ遠征へ ソングラシン所属ムアントンと親善試合

[ 2017年6月10日 05:45 ]

札幌入りが決まっているタイ代表MFソングラシン
Photo By スポニチ

 コンサドーレ札幌が7月20日から23日までの期間でクラブ史上初の海外遠征を行うことが9日、分かった。22日に“タイのメッシ”ことタイ代表のMFチャナティプ・ソングラシン(23)が所属する強豪ムアントン・ユナイテッドFCと親善試合を行う。親善試合を目的とした海外遠征はクラブ史上初で、チームとして提携クラブ先のある国へ訪れることも初となる。

 両クラブの思いが実現する。MFソングラシンは札幌入りが決まっており、今回の遠征はその獲得の際にムアントン側からも要望があるなど、両者の思惑が一致。親善試合の実現へ向けて進めていた構想がこの日、ようやく正式決定した。

 アジア戦略を進めるクラブは、13年にタイリーグのコンケーンFCとクラブ間提携を結ぶなど同国と交流を図ってきた。過去に若手が同クラブへ期限付き移籍したケースはあるが、チーム単位での遠征もトップチーム全員参加での海外遠征も初めてだ。チームは7月20日の夜に札幌をたってバンコク入り。同21日の練習を経て同22日にムアントンの本拠・SCGスタジアムで親善試合を行う。

 目的は若手選手の強化とシティープロモーションだ。試合当日の会場には5〜10のブースが並び、タイと既に交流のある企業やこれから進出を考えている企業などを募り“日本物産展”を開くプランも進めている。両国間でのさらなる地域活性化が期待される同プロジェクトのメインイベントにはソングラシンが花を添え、前後半で両チームの選手として出場するプランもある。

 そのソングラシンは今月20日前後に来日することが濃厚であることも分かった。Jリーグの登録の関係で公式戦の出場は7月21日以降となるが、代表戦で評価を高める逸材が現在リーグ戦4連敗で15位と苦しむチームの起爆剤となる可能性は高い。チーム浮上のキーワードは“タイ”になりそうだ。

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2017年6月10日のニュース