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今野 イラク戦“不可欠弾”ぶっつけ先発で健在ぶり示す

[ 2017年6月8日 05:30 ]

キリンチャレンジ杯   日本1―1シリア ( 2017年6月7日    味スタ )

<日本・シリア>後半、今野が同点ゴールを決める
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 MF今野のコンディションは万全ではなかった。それでもネットを揺らした。1点を追う後半13分。長友のクロスに右サイドから飛び込んだのは今野だった。「いいパスだった。左を崩して自分はフリーだった。パスをくれたなら、決められると思った。崩しは完璧だった」。4―3―3システムのインサイドハーフで出場し、見事な同点弾。後半18分までプレーし、健在ぶりを示した。

 3月23日のアジア最終予選UAE戦で2年ぶりにA代表に招集され、フル出場で1ゴールもマーク。わずか1試合でハリルホジッチ監督から絶大な信頼を得た。そのUAE戦で左足小指を骨折。だが実戦復帰していないにもかかわらず、今回も代表に招集された。2カ月半ぶりの実戦となった4日のリーグ磐田戦でも30分間しかプレーしていない。「不安?やってないからね…。緊張感もあるしプレッシャーもある。とにかくコンディションを上げていくしかない」と口にしていたが、崖っ縁に立たされたからこそ、目覚めた“本能”だった。

 手放しで喜べないことは自身が一番理解している。「プレーは満足いくものではなかった。もっと高い位置からボールを奪いたかったし、もっと攻撃に絡みたかった」。UAE戦で見せたような豊富な運動量も足りなければ、卓越したボール奪取能力も影を潜めた。大一番のイラク戦へ向けて、改善すべき点は多い。ただ“一発回答”でゴールという結果を出したことも事実。「悪い中でも我慢して勝ちきらないと。イラク戦は絶対に勝たないといけない。トレーニングしてコンディションを上げていきたい」。6大会連続W杯出場を目指すハリルジャパンにとって、欠かせない存在であることを示した。

 ≪遠藤抜く最年長2戦連発弾≫34歳133日のMF今野が同点ゴール。今野は3月23日のUAE戦に続いて出場2試合連続のゴールとなった。これまでの国際Aマッチ個人2試合連続ゴールの日本人最年長記録は、遠藤保仁の33歳225日(13年9月6日・グアテマラ戦、同10日・ガーナ戦)。今野はこれを抜く最年長2試合連続弾となった。

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2017年6月8日のニュース