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川崎F、4発で8強無敗進出!“観光気分”のムアントン粉砕

[ 2017年5月31日 05:30 ]

ACL決勝T1回戦第2戦   川崎F4―1ムアントン ( 2017年5月30日    等々力 )

前半31分 右足で先制のゴールを決める川崎F・小林(右)
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 川崎Fが8年ぶり3度目の8強入りを果たした。30日にホームでムアントン(タイ)との第2戦に臨み、エースFW小林悠(29)の前半31分の先制点を皮切りに、4―1で大勝。2戦合計でも7―2と圧倒し今大会無敗で準々決勝進出を決めた。

 圧勝でベスト8入りを決めた。23日の敵地での第1戦を3―1で先勝し、圧倒的に有利な状況で迎えたホームゲーム。前半31分に小林のゴールで先制すると、前半だけで3得点を叩き込み、早々とゲームを決めた。1得点2アシストと右足首痛から完全復活した殊勲の小林も「前半3点取れた試合運びは良かった」と振り返った。

 油断大敵と臨んだ姿勢が大勝を呼んだ。実は、相手は試合前日に浅草をレンタルサイクルで回り、渋谷の焼き肉店で舌鼓。1次リーグで鹿島と対戦した際にかなわなかった東京観光を実現させ、試合後もしゃぶしゃぶ店を予約したという。完全に観光モードだった。

 一方、圧倒的に有利だった川崎Fは、1ミリの油断もなかった。第1戦のアウェーゴール3点で、ムアントンは最低でも3点以上が必要だった。ただ、第1戦は中2日で迎えた相手も、今回は中6日と休養は十分。「前半から点を取りに前から来る」と想定し、鬼木監督もミーティングでも第1戦のVTRでミスを指摘し、チームを引き締め直していた。だが、フタを開けたら、観光気分の相手は前から来ず、中村は「変な空気になった」と苦笑い。その中で川崎Fの真骨頂であるポゼッションサッカーで一方的な展開に持ち込んだ。

 これで公式戦の連勝は6、今大会の無敗記録も8に伸ばした。小林は「まだまだ伸びしろがある」とチームが成長過程であることを強調。「日本の代表として1つでも上に行けるように」と、クラブ最高成績の8強超えを誓った。

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