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加藤「デュエル」で生き残る!環境適応に自信「ありのまま」

[ 2017年5月29日 05:30 ]

ハリルホジッチ監督(右)が見つめる中、ボール回しをする(左から)浅野、加藤、吉田
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 日本代表は28日、6月7日の親善試合シリア戦(味スタ)、同13日のW杯アジア最終予選イラク戦(テヘラン)に向けて一部メンバーで練習を開始した。欧州組10人が参加。サプライズ選出されたブルガリア1部のベロエ・スタラザゴラに所属するMF加藤恒平(27)も、初練習となる約2時間のメニューを精力的にこなした。

 いばらの道を歩んできたおかげで、加藤には体得できたものがあった。新しい環境に順応するためのすべだ。J2町田退団後、初めて東欧・モンテネグロに渡った時、自分をつくって失敗した。以後は「ありのままの自分を出す」ように変えた。日本代表での初練習もしかり。「環境に慣れるのは自分の中では得意。いい意味で周りを気にせずやれた」。リラックスした様子で、走り込み中心の約2時間のメニューをさっそうとこなした。

 代表25人のうち12人は年下。「周りから見たら、27歳で(初代表は)遅い。でも僕にとっては全て必要な時間だった」。過去は確かな自信に変わっている。ただ「まだスタートラインに立っただけ。これから呼ばれ続けること、試合に出続けることが難しい」と立ち位置も自覚している。

 過去にハリルホジッチ監督が指揮した約4試合の映像を見返した。「縦に速い。ディフェンスのところでデュエル(球際の強さ)を重視している戦い方だと思った」。その中で自分は生きていけそうか、と問われると、即答した。「生きるために来た」。人生経験豊富な27歳の目は、子供のように輝いていた。

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2017年5月29日のニュース