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浦和FW興梠ハットも首位陥落 2―0から3失点…何とかドロー

[ 2017年5月21日 05:30 ]

明治安田生命J1リーグ・第12節   浦和3―3清水 ( 2017年5月20日    埼玉 )

<浦和・清水>ガックリと引き揚げる興梠(右)ら浦和イレブン
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 浦和が「油断」から3失点を喫し、再び首位から陥落した。前半24分、FW興梠の目の覚めるようなオーバーヘッド弾で先制。「とっさに体が反応してくれた」。後半29分までに今季2度目のハットトリックを決め、鹿島時代から6年連続の2桁得点を達成。だが後半19〜26分の7分間にまさかの3失点。勝ち点3が手中から滑り落ちた。

 今季12戦で33得点。破壊的な攻撃力があだとなった。得点王争いで独走態勢に入った興梠が「2―0になった時点で大量点になるだろうという気の緩みが出た」と言えば、柏木も「調子に乗ってしまった」と反省した。2―0が最も危険なスコアとはサッカー界の定石だが、その落とし穴に落ちた格好だ。

 27・7度という暑さ、ACLと並行するハード日程も浦和をむしばみつつある。「後半は運動量が落ちボールの動かし、人の動かしでも清水に上回られた」と槙野。3失点目を喫した相手MFチアゴ・アウベスの左足は警戒していたが、寄せも甘くなった。5月の公式戦は1勝1分け2敗。気温の上昇とともに浦和の勢いが止まりつつある。

 ≪エメルソンに次いで2人目≫興梠(浦和)が第6節の仙台戦に続いて今季2度目のハットトリック達成。J1リーグで年間2回以上のハット達成は興梠が延べ20人目。浦和では04年のエメルソン(3回達成)に次いで2人目だ。興梠はこれで今季11得点とし、2桁得点一番乗り。第12節での大台到達(11年は震災のために第17節)は、過去10シーズンでは15年の宇佐美(G大阪)と並ぶスピード到達。ちなみに歴代最速の2桁到達は98年の中山(磐田)と森島(C大阪)の第7節。

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