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G大阪 FW呉屋が鳥栖戦で復帰へ 昨年12月に負傷離脱 1月と3月に手術

[ 2017年5月19日 18:03 ]

 G大阪に大きな戦力が戻ってきた。大卒2年目FW呉屋大翔(23)が20日のホーム鳥栖戦で今季初めてベンチ入りすることが決まった。「長かった。でもベンチに入ればもっと嬉しいと思ったけど、そういうのは1年目で終わり。結果だけを求められていると思うし、良い気持ちで臨みたい。そんなにチャンスは多くないと思っているので、しっかり生かせるようにしたい」と気合を入れた。

 失敗したものの昨年のルヴァン杯決勝・浦和戦ではPKキッカーに志願するなど強心臓。同10月29日の新潟戦ではJ1初得点も挙げた。長谷川健太監督(51)も「戦力として期待していた」と話し、2017年シーズンの飛躍が見込まれていた。

 だが、その矢先の同12月7日、練習中に負傷。前脛腓(ぜんけいひ)靭帯損傷、前距腓(ぜんきょひ)靭帯損傷、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)筋損傷で全治4週間と診断された。そして、不運は続く。復帰目前と思われていた1月に手術。3月には再手術を受けた。復帰を目の前にしての度重なる離脱に落ち込むこともあった。サッカーのことを考えたくなくても考えてしまう日々が続いた。

 そんな時に支えてくれたのが恩師であり、ライバルであり、チームメートだった。小学校時代から指導してくれたほとんどの恩師と会ったといい「頑張らないといけないな、と。感謝の気持ち?そうですね、柄じゃないけど、シンプルにありがたいと思った。自分の実力だけではここ(プロの世界)にいなかった。非常に良い期間だった」としみじみ。また、関西学院大時代の同期である神戸MF小林成豪(23)の活躍に「負けたくない」と自らを奮い立たせてきた。

 この日は、お笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武(55)がプロデュースした「ガンバコンノ」の帽子をかぶって来た。「そんなつもりじゃないですけど…」と笑ったが、日本代表MF今野泰幸(34)も3月のW杯アジア最終予選UAE戦で左足小指を骨折し離脱している。リハビリでともに汗を流してきた先輩の思いを背負うところもあるはずだ。

 「得点の奪える位置に走り込める選手。勝負所ではいけると思う」と指揮官。天性のストライカーがリーグ2位のチームをさらに加速させる。

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2017年5月19日のニュース