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FW岩崎の青写真 世界にアピール「活躍すれば、道は開ける」

[ 2017年5月17日 05:30 ]

色紙に「世界一!」と記す岩崎
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 東京五輪世代が臨むU―20W杯韓国大会の開幕まで、あと3日となった。大会2日目の21日に1次リーグ初戦南アフリカ戦(水原)を迎えるU―20日本代表の中で、ストライカーとして期待されるのがFW岩崎悠人(18=京都)。高い身体能力を誇る若武者はスポニチ本紙のインタビューに応じ、これまで歩んできた道のり、そして初めて挑む世界大会への抱負を語った。

 ――メンバーに選出されました。率直な感想を?

 素直にうれしいし安心しました。初めての世界大会だし、世界での立ち位置が明確になる。(韓国で観戦予定の)両親も喜んでいますよ。お母さんは今回、パスポートを取り直しました(笑)。新婚旅行以来の海外みたいです。

 ――サッカーを始めた経緯は?

 地域で、小学1年からできるのがサッカーしかなかった。野球ができるのは4年生からで。2年生のとき、近所のお兄ちゃんとサッカーをし始めてから楽しくなってきた。3歳から習っていた水泳の練習が午後6時からだったんですけど、放課後にボールを蹴るのが楽しすぎて、水泳の練習に行かなくなったのが(水泳を)辞めた理由です。

 ――小学校卒業後に入校したJFAアカデミーを中学2年で退部しました

 (アカデミーが)自分が思っていた感じじゃなくて…。自由にできず、やることが決められていました。ミスしたらめっちゃ怒られて、そういうのは嫌でしたね。入った時は「ここで絶対にプロになる」「年代別の日本代表を目指す」と思っていたけど、その時期はホンマに楽しくなかったですね、サッカーが。

 ――中学2年の秋に地元へ戻り、中学校の部活に入ります。そして、高校は京都橘高へ

 地元には、小学校のときに一緒にサッカーをしていたメンバーがいた。サッカー部の顧問は、お母さんの担任の先生でもあって「一緒にやろうぜ」と受け入れてくれた。昔はサッカーを一人でやっていたけど、中学校でアカデミーを辞めて帰ってきて、みんなで頑張る楽しさを覚えたというか。それが高校で深まった感じです。

 ――紆余曲折を経て、U―17で初の日本代表に。プロ入りと同時に目標を立てたんですよね?

 (東京)五輪が終わってからオランダかドイツに行って、26歳か27歳でプレミアリーグに行くという目標を立てました。京都サンガに入ることが決まったときに、自分の中で決めました。今も目標にしています。

 ――最後はプレミア?

 岡崎選手と自分のプレーが似ているというか、ああいった体を張ったプレーが好きなんです。岡崎選手が活躍し始めてからプレミアを見るようになって、バチバチやり合う感じが好きですね。

 ――U―20W杯は海外移籍に向けて評価を高めるチャンスでもあります

 1次リーグは強いチームがそろったんで、海外のスカウトも見に来ると思うし、ウルグアイ戦とか絶対に見に来ますよね。W杯で活躍すれば、道は開けると思う。まあでも、とにかく、自分の良さを出して“自分らしくやれれば”と。

 ――15歳の久保と2トップを組む可能性もあります。彼の印象は?

 “バルセロナ”って感じです(笑)。ポジショニングが良くて、ボールを持ったら常に前を向く。めっちゃうまいですよ。(ドイツ遠征のときは)僕が背後に抜けて、スペースで建英がボールを受けて起点をつくる感じ。役割がハッキリして、やりやすかった。(本大会でも)組むことができたら楽しみですね。

 ◆岩崎 悠人(いわさき・ゆうと) 1998年(平10)6月11日生まれ、滋賀県彦根市出身の18歳。小学1年から金城JFCでサッカーを始め、JFAアカデミー、彦根市立中央中を経て京都橘高に入学。今季からJ2京都入団。3歳から小学5年まで習っていた水泳ではJOCジュニアオリンピック出場。1メートル72、69キロ。利き足は右。今大会の決勝戦の日に19歳の誕生日を迎える。

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