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G大阪“奇跡”起こせず… 済州に完敗で日本勢唯一の1次リーグ敗退

[ 2017年5月10日 05:30 ]

ACL1次リーグH組   G大阪0―2済州 ( 2017年5月9日    済州 )

済州に敗れ1次リーグでの敗退が決まり、肩を落とす遠藤(中央)らG大阪イレブン
Photo By 共同

 奇跡は起こせなかった…。ACL1次リーグH組のG大阪はアウェーで済州(韓国)に0―2で完敗。ACLではクラブ史上初の2年連続最下位に終わり、日本勢唯一の1次リーグ敗退が決まった。

 勝負事に“たられば”はない。だがMF遠藤とFW長沢のシュートが決まっていたら…。MF倉田のヘディングシュートがオフサイドの判定に泣かなければ…。長谷川監督は「選手は最後までゴールを奪う姿勢を出してくれた。内容は素晴らしかったけど、決めきる力がACLを通して足りなかった」と悔しさを押し殺すように話した。

 4得点以上、3点差以上での勝利が最低条件だった。「やることはハッキリしていた」とGK東口が話す通り序盤から攻勢を仕掛け、何度も済州ゴールに襲いかかった。それでもネットを揺らすまでには至らず、時間の経過とともに済州にゆとりを与えてしまった。前半28分にはDFラインの連係ミスから失点。後半21分もカウンターで追加点を許した。1点も奪えず、クラブ史上初の2年連続最下位という屈辱だけが残った。

 長谷川監督、遠藤ともに口を揃えたのが「ホーム試合で勝てなかったこと」だ。今大会は1分け2敗。昨年から使用している吹田スタジアムでは通算2分け4敗と1度も勝てていない。特に4月25日のアデレード(オーストラリア)戦では2点リードの状態から追いつかれた。もう一つは「ひっくり返すのは難しい」と指揮官が振り返ったように先制点を奪う確率。2大会通算12試合で先手を取ったのはわずか2試合。奇跡を望む前に、改善すべき点は多い。

 「終わったものは取り返せない。リーグ戦で結果を出して、もう1度この舞台に戻ってこなければいけない」と遠藤はいう。来年こそ、悲願のアジア頂点へ―。14日の札幌戦(札幌ド)は、その1歩目とするしかない。

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2017年5月10日のニュース