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これぞダービー!最下位・大宮、浦和討ち今季初勝利 茨田V弾

[ 2017年5月1日 05:30 ]

明治安田生命J1第9節   大宮1―0浦和 ( 2017年4月30日    NACK )

後半、大宮・塩田は体を張って浦和の攻撃を防ぐ
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 ダービーで目覚めた。J1は9試合が行われ、最下位の大宮がホームでの「さいたまダービー」で勝利。MF茨田陽生(ばらだ・あきみ、25)の決勝ゴールで首位・浦和を1―0で破り、今季リーグ戦9試合目にして初勝利を挙げた。

 「さいたまダービー」の熱気が大宮を変えた。激しくボールに向かい、勝利への執念をむき出しにする。1点を必死に守り抜いた。最下位の大宮が首位の浦和を倒し、今季リーグ戦9試合目で初勝利を挙げた。

 「2カ月勝てなかったが、4月に入って良くはなっていた。この1勝を弾みにしたい」。肩の荷が下りた渋谷監督は勝利の味をかみしめた。前半から浦和の攻撃を抑えこみペースを握った。前日は今季初の完全非公開で練習し、両サイドからの攻撃に特長がある浦和対策を練り成果が出た。そして後半18分、中央でDF河本からFW江坂とボールが渡り、MF茨田が移籍初ゴール。「我慢が続く試合だと思っていたが、一丸となって守ることができた。ゴールはニアサイドが空いているのが見えたので」。本職のボランチではなく右MFで先発して勝利に貢献し、サポーターに向かってガッツポーズ。守備でも前半は宇賀神、後半は駒井を封じ込めた。6月に生まれる予定の第3子への一足早いプレゼントになった。

 開幕の川崎F戦で互角に戦いながらも0―2で敗れてから6連敗。前節はG大阪に0―6と記録的な大敗を喫して、渋谷監督の進退問題が浮上した。それでも森正志社長は「厳しい結果だが、これを契機に変わってもらうことを大きく期待している」と指揮官に全幅の信頼を寄せて周囲の雑音を封じようと努めた。

 茨田は言った。「サッカー人生でこんなことはなかった。悩みに悩んでみんなで話した」。ゲームキャプテンを務めたチーム生え抜きのベテラン金沢は「気持ちを見せられるようにと思った」と話した。この大きな1勝を巻き返しへのターニングポイントにする。

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