×

徳島DF馬渡 ボールボーイ小突き一発退場

[ 2017年4月29日 18:59 ]

 明治安田生命J2リーグは29日、各地で第10節が行われ、千葉・フクダ電子アリーナ(フクアリ)で開催された千葉―徳島戦で、徳島の選手がボールボーイを小突いて一発退場となる前代未聞の事態が起きた。

 0―0で迎えた前半14分、味方のロングボールに反応した徳島のDF馬渡和彰(25)がペナルティーエリアの左サイドに走り込んだ。だが、ボールは飛び出した千葉GK佐藤優也(31)によってクリアされ、ピッチの外へ。ボールは徳島のスローインとなり、馬渡はボールボーイに急いでボールを渡すよう要求した。

 だが、ボールボーイが一瞬遅れてボールを手渡すと、それに怒った馬渡がボールを投げ返してボールボーイの身体に当て、さらに右手でボールボーイを小突くと、これを非紳士的行為と判断した高山啓義主審(43)から一発退場が宣告された。

 退場を不服とした徳島の複数の選手たちが高山主審に詰め寄り激しく抗議する場面もあったが、徳島の主将を務めるMF岩尾憲(29)や高山主審がボールボーイと握手をして試合は再開。結局、馬渡が退場となって数的不利を強いられた直後の前半23分に先制を許した徳島が0―2で敗れて4試合ぶりの黒星を喫している。

 東京都出身の馬渡は市立船橋高、東洋大を経て2014年にJ3鳥取入り。16年にJ2金沢へ移籍し、昨季はJ2リーグ戦15試合に出場して1得点をマーク。今季から加入した徳島ではこれまでJ2リーグ戦全10試合にすべて先発出場、15日の第8節・名古屋戦(鳴門大塚)ではゴールも決めていた。

 ▼徳島・ロドリゲス監督 印象としては、やはり10人で戦うことはかなり難しい。ポゼッションを得意とするチームに対して10人になると、どうしても相手の展開になってしまう。そこに難しさがあった。

続きを表示

2017年4月29日のニュース