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天皇杯開幕!いわきFC 8発大勝も反省「サッカーをなめすぎ」

[ 2017年4月23日 05:30 ]

<いわきFC・ノルブリッツ北海道>得点を挙げ笑顔の金(右から2人目)
Photo By スポニチ

 サッカーの天皇杯が開幕し、福島県代表で初出場のいわきFCは1回戦でノルブリッツ北海道FCと対戦し、8―2で大勝した。FW高柳昴平(23)のハットトリックや、今季新加入したMF金大生(22)の公式戦初得点などで大量得点。初戦で勢いを見せつけたが、後半に気の緩みから2失点するなど反省材料もあった。J1札幌に挑戦する2回戦は6月21日、札幌厚別公園競技場で行われる。

 初陣で大勝したというのに指揮官の表情は険しかった。いわきFCの田村雄三監督(34)は「いわきFCの存在を全国に示せたのはよかった」と話す一方、「後半は相手へのリスペクトに欠ける非常に良くない戦いだった。サッカーをなめすぎ」と吐き捨てた。

 序盤こそ硬さが見られたが、前半24分の高柳の先制ゴールを皮切りに一挙5得点。前半で勝負を決めた。この日ハットトリックの高柳は「とにかく点を取りたかったので、結果でチームに貢献できてよかった」と笑顔だが、大量リードが後半の気の緩みを呼んだ。前半9対2だったシュート数も後半になると5対7。今季公式戦での初失点も許し、持ち味である攻撃的なサッカーは影を潜めた。ゲームキャプテンを務めたMF片山紳(24)も「足が止まって全くまとまっていなかった」と振り返る。

 収穫は指揮官が「あの空気の中でもしっかりパワーを持ってやってくれた」と評価した金大生の活躍。後半8分から出場した背番号15は真っ先にゴールに向かう姿勢を見せると、同12分に片山のクロスに頭で合わせて公式戦初得点。「うれしい。(片山)紳君がいい球をくれたので決めるだけだった」と笑顔で振り返った。

 2回戦の相手は格上のJ1札幌。甘い考えで通用するチームではないことは誰もが分かっている。指揮官は「引くつもりはない。あくまでいわきFCのサッカーをするだけ」と強気な姿勢をのぞかせ、金大生も「公式戦でJ1のチームと対戦できるのはいい経験。絶対勝ちにいきたい」と気合を入れた。

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