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ヘント久保、欧州日本人最多18発!リーグVへ救世主だ2位浮上

[ 2017年4月19日 05:30 ]

ベルギーリーグ優勝決定プレーオフ第3節   ヘント1―0シャルルロワ ( 2017年4月17日 )

<ヘント・シャルルロワ>前半、決勝ゴールを決めガッツポーズする久保(左)
Photo By 共同

 日本代表FW久保裕也(23)が所属するヘントは17日、優勝決定プレーオフでシャルルロワとアウェーで対戦し、久保は前半23分に決勝ゴールを決めて1―0勝利の立役者になった。1月の移籍加入後、リーグ戦10試合で6得点目。チームも首位と勝ち点6差ながら2位に浮上。日本代表でも主力に定着しつつある絶好調男がチームを優勝に導く。

 味方の手荒い祝福を受けながら、久保は両手でガッツポーズをつくった。0―0で迎えた前半23分。味方のロングフィードのこぼれ球を拾うと、DFを1人かわしてペナルティーエリア左に進入。「枠にとりあえず入れようという意識で打ったので、(コースは)狙っていなかった。打てば何かが起こるかなと思った」と、角度のない位置から左足でニアサイドにシュートを放つと、GKの足元を抜けてネットに刺さった。これが決勝点となり、マン・オブ・ザ・マッチにも選出された。

 前節のアンデルレヒト戦はスコアレスドロー。不完全燃焼に終わっただけに、「今日は決めたいなと思っていた」と意気込んでいた通りの活躍だった。

 1月にスイス1部ヤングボーイズからクラブ史上最高の移籍金350万ユーロ(約4億2700万円)で加入した。多くの期待を背負った中で、当初はスイスとベルギーの違いに戸惑った。1対1の局面が多く、抜ききれない。そこで敏しょう性を高めるトレーニングを自発的にこなすなどして進化した。この日のゴールもDFをかわしてから左足を振り抜いたものだった。

 これでリーグ戦10戦6発。03―04年シーズンにゾルダーFW鈴木隆行が記録した5点を超え、ベルギー1部での日本人最多得点を更新した。さらにヤングボーイズ時代を含めると今季公式戦18点目。欧州1部リーグでは15―16年のハーフナー・マイクが記録した日本人選手のシーズン最多得点に並んだ。破竹の勢いを見せる23歳にはベルギーメディアからの取材も増え、試合後は英語で質問に答える場面もあった。

 チームは首位アンデルレヒトに次ぐ2位に浮上。「優勝の可能性もある。そのためには全ての試合で勝ち点を取らないと」。残り7試合。勝ち点6差を追ってたくましさを増した久保がチームをけん引する。

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