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ハリル弱った…イラク戦“練習場難” 凸凹ピッチ、ホテルから50キロ

[ 2017年4月15日 05:30 ]

練習場難に直面するハリルホジッチ監督
Photo By スポニチ

 日本代表がW杯アジア最終予選のイラク戦(6月13日)に向けた事前練習の会場選定に難航していることが14日、分かった。イラクが政情不安のため自国でのホーム開催が難しく、中立地であるイランの首都テヘランでの開催が濃厚だが、同日にテヘランではイラン―ウズベキスタン戦も開催されるためにグラウンドが不足。芝生が荒れた会場と市内中心部から50キロ近く離れたピッチを提案されており、他の選択肢がないか調査を続けている。

 取りこぼしが許されない一戦を前に難題が持ち上がった。イラクの政情不安のため、6月13日のアウェー・イラク戦は第三国のイラン・テヘランで開催されることが濃厚だが、同日にイラン―ウズベキスタン戦も行われるため練習会場が不足している。日本協会は既にテヘランにスタッフを派遣して事前練習の会場の選定を進めているが、イラン協会側から提案された2つのグラウンドが問題を抱えている。

 第1候補は開催が有力視されているテヘランのシャヒード・ダストゲルディ・スタジアムに隣接する練習場で、ピッチはでこぼこ。保有クラブのオーナーが交代し、芝生を張り替える計画が進行中だが、日本協会関係者は「6月までにピッチがきれいに整備されるかは微妙。チームが現地入りする前に確認する必要がある」と語る。第2候補は日本が宿泊予定のホテルから50キロ近く離れた会場。韓国代表が昨年10月のイラン戦の時に使用した実績はあるが、渋滞にはまれば移動に1時間以上を要するという。分刻みでスケジュールを管理したがるハリルホジッチ監督にとっては受け入れ難い環境だ。

 日本協会は他の選択肢がないかを調査中。近くスタッフが再びイラン入りする可能性もある。3月23日のアウェーUAE戦では試合前々日の練習会場に非公開にできないスタジアムを割り当てられたが、粘り強い交渉で非公開にできる会場への変更を勝ち取っており、今回も他の選択肢を引き出す交渉力に期待が懸かる。イラクはB組5位と低迷しているが、日本の昨年10月6日のホームでの対戦はロスタイムの山口の決勝弾による薄氷の勝利だった。侮れない相手だけに、練習場選定も妥協はできない。

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2017年4月15日のニュース