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久保、代表初ゴールから本田超え2戦連発!28日タイ戦で決める

[ 2017年3月28日 05:30 ]

W杯アジア最終予選B組   日本―タイ ( 2017年3月28日    埼玉 )

本田(左)とダッシュする久保
Photo By スポニチ

 日本代表は28日、W杯アジア最終予選タイ戦(埼玉)に臨む。23日のUAE戦で決勝ゴールを挙げたFW久保裕也(23=ヘント)は右MFで3戦連続の先発が濃厚。W杯アジア最終予選では3人目となる代表初ゴールからの2試合連続弾を狙う。チームは試合会場で公式練習を行い、17年初のホーム戦に備えた。

 新エースとしての重圧も、心地よい緊張感に変えていた。約1時間の公式練習で汗を流し、久保は「試合に出る時に喜びを感じる。楽しみながらプレーできている」と述べた。大黒柱の本田をベンチに追いやり、昨年11月のホーム・サウジアラビア戦から3戦連続でのスタメンが濃厚。23日のUAE戦でまばゆい活躍を見せたストライカーは「ゴールを意識しすぎず、チームが勝つことを意識する。やることは変わらない。攻撃で点に絡むのが仕事」と飄々(ひょうひょう)と語った。

 タイ戦にはいいイメージがある。U―23代表として昨年1月のリオ五輪最終予選1次リーグ第2戦で対戦。途中出場した久保は2―0の終盤に2得点して、4―0の勝利に貢献した。「UAE戦ではサイド攻撃が有効になった。相手は引いてくるので攻撃のバリエーションが必要になる」。B組2位の日本は勝ち点13で並ぶサウジアラビアに得失点差2で首位を譲っている状況だ。同組最下位に沈むタイから1点でも多くゴールを奪うため、相手を過小評価することなく叩きにいくつもりだ。

 UAE戦で披露したハーフボレーでの代表初ゴールは値千金の決勝点となり、先輩たちの信頼は増している。「同じ年代の頃の自分を思い出す」と言った長友からは「続けていくことが大事」と“ハッパ”を掛けられた。ポジションを奪われた形となった本田も「うれしい。何ら不思議なことはない」と競争を歓迎。そんな本田の評価に「素直にうれしいし、もっとやっていかないと」と発奮した。代表初ゴールからの2戦連発となれば、W杯アジア最終予選では3人目の快挙となる。

 自らが漂わすギラギラ感について「僕が判断することではない」とどこ吹く風だ。「自分のプレーがうまくいけば、ゴールはついてくる」。求道者の雰囲気を漂わす若武者が、17年初のホーム戦でも価値ある一撃を見舞う。

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